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亀田ジムの申請却下、河野vs亀田興は暗礁に

2014年6月16日 18時18分

 東日本ボクシング協会は16日、都内で定例理事会を開き、元協栄ジムマネジャーの大竹重幸氏を会長に据えて再出発を図るとする亀田ジムからの申請を全会一致で却下した。これによりWBA世界S・フライ級チャンピオン河野公平(ワタナベ)と同級2位の亀田興毅との対戦も暗礁に乗り上げた。

亀田ジムの申請却下、河野vs興毅戦は暗礁に(ボクシングニュース)
理事会後に記者会見する大橋会長(中央)ら

 昨年12月の亀田大毅の世界タイトルマッチを巡る問題で、日本ボクシングコミッションは亀田ジム会長とマネジャーのライセンス更新を認めず、亀田3兄弟の国内活動は事実上ストップした状態が続いている。この状況を打破するために、協栄ジムのマネジャーとして手腕を振るった大竹重幸氏が亀田ジム(K3BOX&FITGYM)の会長に就任する申請書を5月24日付けで協会に提出。この日の定例理事会で審議された。

 その結果、理事会では大竹氏の人柄や実績は申し分ないとしながらも、現在の亀田ジムの場所や名称がそのままでは、ただ会長の頭をすげかえただけで、実態は何ら変わらない─として申請を却下した。亀田ジムは08年の設立から五十嵐紀行氏、吉井慎次氏を会長に迎えたが、彼らにクラブオーナーとしての実権はなく、今回もまた同じような事態になるのではないかと問題視された。

 また、先に理事会を開いた西日本協会は亀田ジム復帰について「断固反対」との意見書を東日本協会に提出しており、この日の理事会でも「認めてもいいのではないか」という声は出なかったという。

 東日本協会の大橋秀行会長は「今後実態の伴う“大竹ジム”としての申請があれば再度審議するが、(ジムの場所も名称も変えるとなれば)現実的にはかなり時間がかかると思う」との見解を示した。国内復帰には移籍という方法も残されているが、亀田3兄弟にいまのところその考えはなく、受け入れ先も簡単に見つかりそうにはない。

 亀田3兄弟の国内復帰の見通しが立たないことで、WBAより指令が出ているS・フライ級王者の河野と亀田興の対戦も実現が遠のく。ワタナベプロモーションは夏にも興毅戦を実現する方向で話を進めていたが、国内開催ができない以上、このカードは実現しないというわけだ。

 ワタナベジムの渡辺均会長は「JBCには亀田兄弟の国内ライセンスが下りないという事情をWBAにしっかりと伝えてほしい。うちは亀田戦ありきではない。ルールに従って決められた選手と試合をする」とコメント。WBAに状況を理解してもらった上で、別選手との対戦を認めてもらうなり、亀田戦の契約締結期限を延期するなりの対応を求めている。

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