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井上尚弥、八重樫の敵討ち ロマゴン戦に意欲

2014年9月6日 16時13分

 WBC世界L・フライ級タイトルの初防衛に成功した井上尚弥と、WBC世界フライ級王座を失った八重樫東が試合から一夜明けた6日、所属する横浜市の大橋ジムで記者会見を行った。

井上尚弥、ロマゴン戦に意欲(ボクシングニュース)
記者会見したチーム大橋のメンバー

 減量に苦しみながら挑戦者サマートレック・ゴーキャットジム(タイ)を11回TKOで下し、初防衛を成功させた井上は「まずはほっとしている」と安堵の表情。さらに「相手がタフだったとはいえ、自分が倒すまでの過程を作らなくてはいけなかった。いろいろと課題があったので、自分を見つめ直して次につなげたい」と今後の抱負を語った。

 大橋秀行会長によると、井上はこれで王座を返上し、フライ級にクラスを上げる方向。八重樫を下してWBCフライ級王座に就いたローマン・ゴンサレス(ニカラグア)について井上は「いつかは八重樫さんの借りを返したい。ゴンサレスにはそれまで無敗でいてほしい」と敵討ちを宣言。大橋会長は「尚弥がフライ級の世界王者になって、ゴンサレスと統一戦ができれば理想。1年後くらいにやれれば」との見通しを示した。

初防衛成功の井上と、王座陥落の八重樫

 一方、殴られても殴られても前に出るファイティングスピリッツで見ているものを熱くさせた八重樫。その反響は大きく、ジムには朝から激励や感謝の電話が続々と寄せられ、八重樫のブログにも大量の書き込みがあった。八重樫はそんな声に感謝しながらも「やっぱり悔しさはある。いろいろな対策を練って練習してきたけど、プレッシャーやパンチの質、軌道など、自分が初めて経験するものだった。自分自身いい勉強になった」と前夜の試合を振り返り、悔しさをにじませた。

 さらには井上とゴンサレスの対戦にも言及し「尚弥ならロマゴンに勝てるんじゃないかと思う。基本的なスピードの感覚が違うし、尚弥はディフェンスもいい。もしかすると尚弥の空間で勝負できるかもしれない。いちファンとして見てみたいですね」と持論を展開。大橋会長によると、試合直後のリング上で「尚弥のほうがパンチがある」とも口にしたという。

 今後は未定だが、L・フライ級に下げて3階級制覇を狙うプランや、フライ級にとどまってゴンサレスにリベンジするなり、他団体の王者に挑戦する方法も考えられる。八重樫は「どうなるか分からないけど、自分のポジションはお客さんがワクワクするような試合をやることだと思う」と語っており、どのような選択をするにしても、まだまだ我々を楽しませてくれそうだ。

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