明日27日モスクワでWBCとWBAのクルーザー級タイトルマッチが行われる。メインではWBC王者クリストフ・ウロダルチェク（ポーランド）が挑戦者4位グリゴリー・ドロズド（ロシア）と7度目の防衛戦。

　これまで3度の防衛戦をアウェーで戦っているウロダルチェク（49勝35KO2敗1分、33歳）はモスクワでの防衛戦は2回目。昨年6月、最強の挑戦者といわれたラヒーム・チャキエフ（ロシア）をダウン応酬の激戦の末、8回TKOで下している。対するドロズド（38勝27KO1敗）は長年世界ランクに名を連ねるベテラン。35歳にして初めて世界にアタックする。26日行われた計量でウロダルチェクは90.3キロ、ドロズドは89.9キロを計測。リミットの90.7キロをクリアした。

　もうひとつのWBA戦は王者デニス・レベデフ（ロシア）が90.1キロ、挑戦者パヴェル・コロジー（ポーランド）がリミットの90.7キロをマーク。レベデフは昨年、ギエルモ・ジョーンズ（パナマ）に終盤KO負けを喫したが、試合後何度かの薬物検査でジョーンズが失格。今年5月のリマッチは計量まで終了しながら試合直前に再びジョーンズに違反薬物が検出され、ドタキャンになった経緯がある。レベデフ（25勝19KO2敗）はフレディ・ローチ・トレーナーの指導で試合に備えている。一方のコロジー（33勝18KO無敗）はドロズド同様、今回が初の世界挑戦。Photos/BoxingScene.com