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田中恒成が4戦目でOPBF戴冠 原を10回TKO

2014年10月30日 21時12分

 OPBF東洋太平洋ミニマム級タイトルマッチが30日、東京・後楽園ホールで行われ、同級1位の田中恒成(畑中)がチャンピオンの原隆二(大橋)を10回50秒TKOで下し、国内最短記録となるプロ4戦目でOPBFタイトルを獲得した。

田中恒成が新記録の4戦目でタイトル獲得(ボクシングニュース)
原に精度の高いパンチを打ち込む田中(右)

 高校で4冠を獲得し、昨年11月のデビューから2戦連続で世界ランカーを下した中部の大器、田中が4戦目でタイトルマッチの舞台に立った。チャンピオンの原も18勝10KOと無敗をキープしており、会場はゴング前から熱気に包まれた。

 ゴングと同時に目を引いたのは、原の動きの良さだった。最近いいところのあまりなかった原だが、この日は田中のジャブをダッキングでかわして左ボディブロー、右などで攻勢をアピール。田中はジャブのスピードで会場を沸かせたものの、やや動きが硬い印象。本来はフットワークを武器にしている田中は、体格差とスピードを生かし、3回から接近戦を仕掛けるなどプレスを強めて果敢に打ち合いに出た。4回を終わっての採点は3者とも38-38とまったく互角だった。

 中盤は試合が動いた。5回、最初は原が仕掛けたが、田中の右が決まって原の足元がふらつく。すかさずラッシュする田中。原はなりふり構わずクリンチだ。6回終了間際には原の右がヒットし、田中の動きが一瞬止まる。互いの意地と高いテクニックがぶつかり合い、試合はめったに見られない好ゲームとなった。8回を終わっての採点は76-76×2、1人が77-76で田中を支持した。

 9回には田中のアッパーで原がグラつく。田中の猛ラッシュを受けて原はダウン寸前だが、ラウンド終盤には必死の反撃。しかしチャンピオンのダメージは深刻だった。クライマックスは10回。チャレンジャーのプレスを受けたチャンピオンが後退し、田中が連打で追い詰めると、福地主審が原を抱きかかえて試合が終わった。「苦しい試合だった」と振り返った田中は4勝2KO。初黒星の原は18勝10KO1敗。

鈴木(左)は松田を倒して久々の勝利

◇58.0kg8回戦
鈴木徹(大橋)[KO5回1分29秒]松田雄太(SFマキ)
 元日本ランカーの鈴木は昨年6月以来1年4ヵ月ぶりのリング。長身のサウスポー松田は左ストレートをカウンターで狙い、鈴木は松田の左を警戒しながら右で仕掛けていった。手数の少ない松田に対し、徐々にペースをつかんだ鈴木は5回、右のショートを決めて松田を倒す。立ち上がったサウスポーに再び鈴木が右を決め、松田が起き上がったところでコーナーからタオルが投入された。復帰の鈴木は連敗脱出。松田はこれで4連敗。

◇60.0kg8回戦
スパイス松下(セレス)[2-1(78-75、75-77、77-76)]原純平(大橋)
 過去1勝1敗の両者によるラバーマッチは、互いに譲らず決め手を欠く展開に。採点は割れたが、何度が印象的な右をヒットさせた松下が日本S・フェザー級14位の原に競り勝った。

◇60.0kg8回戦
松本芳道(大橋)[KO2回57秒]パントーン・ポーパンヤ(タイ)

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