2014年11月23日日曜日

ゾウが世界前哨戦に勝利、ロマチェンコ初防衛

 23日ベネチアン・リゾート・マカオのセミファイナルに、五輪2大会連続金メダリストの鄒市明(ゾウ・シミン=中国)が登場。世界前哨戦と銘打ったフライ級12回戦で、無敗のWBO同級3位クワンピチット・13リエン・エクスプレス(タイ)を3-0判定で退けた。スコアは119-106×2、120-103。

 身長で上回るプロ6戦目のゾウはジャブをしっかり使い、鋭いワンツーでボクシングを組み立てた。2回にきれいな右カウンターを決めて2度ダウンを演出。その後もゾウがカウンターをよく決め、6回にはゾウの右フックでクワンピチットがロープへ吹っ飛んだ。

 3度のダウンを奪ったゾウだが、後半試合を盛り上げたのはクワンピチットだった。フットワークを使うゾウに対し、クワンピチットが右のビッグパンチを叩き込んで何度か会場を沸かせた。12回に右カウンターで4度目のダウンを奪ったゾウだが、もっと早く試合を終わらせることができたのでは、と思わせる内容だった。

 WBO世界フェザー級タイトルマッチは、五輪2大会金メダリストの王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)が挑戦者チョンラターン・ピリヤピンヨー(タイ)に3-0判定勝ち。初防衛に成功した。スコアは3者とも120-107。

 サウスポーのプロ4戦目、ロマチェンコは初回からスピードで圧倒した。、フットワークを駆使しながら有効打を次々と打ち込んでいった。チャンピオンのスピードに挑戦者はついていけない。ロマチェンコは4回、右アッパーを効かせ、そこから畳み掛けて最後は左フックでチョンラターンをキャンバスに突き落とした。

 これでKOは時間の問題かと思われたが、ロマチェンコは7回に左拳を痛め、右手1本での戦いを強いられる。ロマチェンコは右1本でも試合を優位に進め、終盤はアッパーでKOを狙うも、さすがにそれは無理だった。チョンラターンは見せ場をまったく作れなかった。

 WBA世界S・ライト級タイトルマッチは、正規王者ジェシー・バルガス(米)が挑戦者アントニオ・デマルコ(メキシコ)を3-0判定で下した。スコアは116-112×3。Photos/SUMIO YAMADA