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訃報・池田久元IBF日本代表

2011年6月9日 4時03分


 元IBF日本代表の池田久氏が8日、前立腺がんのため亡くなった。73歳だった。
 奈良市内で印刷業等を営むかたわら、昭和40年代初期に奈良市内に池田ボクシングジム(後に奈良池田ジム)を開き、西日本ボクシング協会の会長を務めたこともある。東京から移籍したバトルホーク風間を擁して日本ライト級王座を取らせ、1980年には風間―サムエル・セラノのWBA世界J・ライト級タイトル戦をプロモートした。
 元全日本高校L・フライ級チャンピオンの新垣諭(沖縄水産高)と契約してプロ転向させた際には、「契約金1千万円」と喧伝され話題になった。新垣の世界戦交渉の中で日本ボクシングコミッションと対立し、1983年当時設立されたばかりのIBF(国際ボクシング連盟)と交渉して「IBF日本」を立ち上げた。その後はJBC傘下から離れて独自に活動し、新垣は2度目の世界戦でIBF世界バンタム級王座についた。
 池田氏の葬儀は、通夜は9日午後7時から、告別式は10日午前11時から、いずれも奈良市の「ならやま会館」(☎0742-71-4300)で営まれる。喪主は妻の池田泰子さん。

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