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八重樫東 3階級制覇へ、クラス下げてもパワー維持

2014年12月20日 19時09分

 前WBC世界フライ級王者で現WBC・L・フライ級3位の八重樫東(大橋)が20日、30日に東京体育館で行われるWBC世界L・フライ級王座決定戦に向け、同じリングでOPBF・S・フライ級王座決定戦に臨む松本亮(大橋)と横浜市内のジムで練習を公開した。

八重樫が3階級制覇に向けて公開練習(ボクシングニュース)
熱のこもったミット打ちをする八重樫

 怪物ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)との激闘から2ヵ月あまり。短いスパンでペドロ・ゲバラ(メキシコ=同級1位)との王座決定戦に挑む八重樫は、いつも通りのリラックスした表情で記者の質問に答えた。1階級下げての挑戦については「フライ級とは1.8キロ違うので、そこは一つの壁になると思うが、いままでの経験を生かして最後までしっかり調整したい」と意気込みを語った。

 クラスを下げることは不安材料と見られがちだが、八重樫のフィジカルトレーニングを担当する土居トレーナーは「筋肉量を落とさずに、脂肪だけ落としているので、パワーはまったく落ちていない。デメリットがあるとすれば、今まで以上に落とさなくてはいけないという精神的なストレスだけ。L・フライ級は適正ウエートだと思う」と逆3階級制覇に太鼓判を押した。

 さらに土居トレーナーはロマゴン戦を踏まえて、体幹の回転力を上げるトレーニングを八重樫に課した。より体幹を意識することにより、ロマゴンのような質の高いパンチを打てるようにすることがその狙い。従来の出入りのボクシングをレベルアップするために下半身の強化もやり直した。フィジカル面の強化は万全と言えそうだ。

 インフルエンザ対策などで家族のもとを離れ、12月頭からジム近くに借りたマンションに住み込みんで練習に励む八重樫。「いつもそうだけど、テーマは全力を出し切ること。それで力及ばすなら仕方がない。でも力を出し切れば勝てると思っています」と八重樫らしい言葉で締めくくった。

八重樫(右)と初タイトルマッチの松本

 12勝10KO無敗の松本はOPBF・S・フライ級王座決定戦でルサリー・サモール(タイ)と対戦する。自身初のタイトルマッチとなるが、大橋秀行会長によると、この試合に勝てば、来年の世界挑戦を実現する意向で、いわば世界戦に向けたテストマッチという位置づけだ。

 大きな期待のかかる松本は「きっちりKOで勝って、世界にいけるぞというところをアピールしたい」と堂々のKO宣言。同僚の井上尚弥と同じ20歳のホープが、世界へのチケットをかけてタイトルマッチに挑む。

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