2014年12月31日水曜日

内山高志は9回終了TKOで9度目の防衛成功

 東京・大田区総合体育館のメインイベント、WBA世界S・フェザー級タイトルマッチは、王者の内山高志(ワタナベ)が挑戦者8位イスラエル・ペレス(アルゼンチン)を9回終了TKOで退け、9度目の防衛を成功させた。

 1年ぶりのリングとなった内山は試合前「右拳の調子が久々にいい」と語ったように、初回から右を思い切り打ち込んでいくのが印象的。持ち前のガードの間を射抜くような重厚なジャブも健在で、ブランクの影響はないかに見えた。

 一方、内山と同じ35歳ペレスも意気込みは十分。大振りのパンチを強振する強気のボクシングでベルト奪取への思いを表した。速いテンポで攻撃を繰り出し、内山をブロック一辺倒にさせる場面も。3回には右フックをヒットして攻勢をアピールした。前半は闘志を前面に押し出したファイトで会場を沸かせた。

 しかし内山はジャブ、そして左ボディブローで着実にペレスを痛めつけていった。5回に入ったあたりからペレスの勢いが落ちてくる。内山はジャブ、ボディブローに加え、ペレスの高いガードの外側から右をバシバシと打ち込んでいった。ペレスは6回にローブローで減点1。

 ラウンドが進むにつれて試合はチャンピオンのワンサイドに傾く。8回にも再三右を浴びたペレスはかなりダメージが蓄積してきた。9回に内山が立て続けに右を打ち込むと、何とか耐えていたペレスが力なく後退。ロープを背負い、内山の猛打を浴びるペレスはダウン寸前だ。9回終了後のインターバルで挑戦者陣営が棄権を申し出た。

 内山は「相手はディフェンスがうまかったので、序盤の段階で、中盤以降までいくかなと思った。最後は次のラウンドで行けという指示が出ていたたが、その前に終わってしまった」とコメント。WBCチャンピオン三浦隆司(帝拳)との統一戦について「僕にとっても楽しみな試合」と語った内山は22勝18KO1分。世界初挑戦に失敗したペレスは27勝16KO3敗1分。