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内藤律樹がV3、伊藤雅雪との接戦制す

2015年2月9日 21時39分

 9日東京・後楽園ホールの「ダイヤモンドグローブ/DANGAN121」のメインイベント、チャンピオンカーニバル開幕戦の日本S・日本フェザー級タイトルマッチは、王者の内藤律樹(E&Jカシアス)が挑戦者1位の伊藤雅雪(伴流)との無敗対決を2-0判定で制し、3度目の防衛に成功した。スコアは95-95、96-95、97-94。

内藤律樹が伊藤雅雪を下してV3。BoxingNews(ボクシングニュース)
ハイレベルな攻防を繰り広げた内藤(右)と伊藤

 ともにスピードがあってディフェンスのいい両者だけに、試合は予想通りペースの探り合いからスタートした。内藤は右のリードを多彩に使いながら左を打ちだすタイミングを伺い、伊藤は時折右ストレートをボディに放ちながらカウンターを狙った。両者ともにバックステップ、ボディーワークが速く、パンチはなかなか交錯しないものの、緊迫した序盤戦となった。

 伊藤は4回、右をダブルで放ち、2発目をヒットさせて会場を沸かせる。続く5回も伊藤は追いかけるようにして右をあてた。内藤がリードとボディへの左で試合を組み立てながらも、手数の少ない伊藤が印象的なパンチをあてたという前半戦。5回を終わっての採点は48-48、48-47で内藤、49-47で伊藤と出た。

 後半に入ると内藤が積極的に出て行った。伊藤は得意のカウンターで対抗。そして7回、内藤が左ストレートを決めると伊藤の腰が砕けた。バランスを崩しただけかもしれないが、これがこの試合で最大のビッグパンチとなった。採点が読めない状況で、伊藤は8回から前に出る。ともに決定打の出ないま、最終10回は互いに闘志をぶつけ合い、会場を大いに沸かせてゴングとなった。どちらに転んでもおかしくない試合は、チャンピオンがわずかに上回る結果となった。

「まだまだ自分のボクシングができていない。伊藤選手は強かった」と語った内藤は12勝5KO無敗。「前半で思ったよりもポイントが取れていなかった。6、7ラウンドに迷いが出た」と語った伊藤はプロ初黒星。16勝7KO1敗1分となった。

左ストレートを決める翁長(右)

◇116ポンド8回戦
翁長吾央(大橋)[3-0(78-75、78-74、79-73)]ブレイロール・テラン(ベネズエラ)
 IBF・S・フライ級13位につける34歳のベテラン翁長は昨年8月以来のリング。初回は元2階級制覇王者イラリオ・サパタがセコンドについたテラン(元WBA・S・フライ級14位)が右を決めるなどまずまずの滑り出し。3回には翁長がバッティングを痛がったすきに連打を見舞った。しかし翁長はこの回に左ストレートで反撃するとテランがバランスを崩す。4回以降テランは失速し、完全な翁長ペースとなった。翁長は何度も左を決めてテランを弱らせ、終盤はワンサイドにしたが、詰め切ることはできなかった。翁長は23勝16KO2敗2分。テランは13勝6KO11敗1分。

逆転勝利を飾った鈴木(右)

◇バンタム級8回戦
鈴木悠介(八王子中屋)[KO6回1分37秒]星野晃規(M.T)
 日本S・フライ級9位のサウスポー鈴木は初回から左を思い切り振るっていったが、気負いから体が前に出すぎた。パンチのある星野はこれを冷静に対処し、2回に接近戦から鈴木のガードの隙間からアッパーを効かせ、左右のフックで追撃。鈴木をダウン寸前に追い込んだ。劣勢の鈴木は3回から反撃を試みるが、力んだ攻撃は空転が多く、星野の優位は動かない。顔面をかなり腫らした鈴木は6回、左を決めて左右の連打で猛攻。滅多打ちにすると星野が前のめりに倒れ、10カウントが数えられた。鈴木は6勝4KO1敗。星野は11勝8KO7敗1分。

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