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和氣慎吾、初回ワンパンチKOで5度目の防衛成功

2015年2月27日 21時03分

 OPBF東洋太平洋S・バンタム級タイトルマッチが27日、東京・後楽園ホールで行われ、チャンピオンの和氣慎吾(古口)が挑戦者10位のジミー・パイパ(フィリピン)に1回2分59秒KO勝ち。5度目の防衛に成功した。またこの日の興行は「金平正紀17回忌追悼記念興行」と銘打たれ、記念セレモニーが行われた。

和氣慎吾が初回KOでV5。BoxingNews(ボクシングニュース)
鮮やかなワンパンチKOを決めた和氣(左)

 世界挑戦を流すなどして昨年7月以来のリングとなった和氣の防衛戦。最初に目を引いたのはパイパだった。スタートからやる気満々で、スイッチを繰り返しながらフルスイングで和氣に迫る。右フックが和氣の顔面をとらえる瞬間もあり、客席をヒヤヒヤさせたほどだ。

 しかし先行きを心配した矢先にクライマックスが訪れる。和氣の左アッパーがカウンターとなってパイパのアゴにジャストミート。パイパは力を振り絞って懸命に立ち上がったが、フラフラで10カウントが数えられた。

 試合後にマイクを握った和氣は「昨年はいろいろあって、ボクシングができない状況になったときもあった。そこから我慢して耐えて、リングに立つことができた。この試合が世界前哨戦だと言っていただきましたが、自分も次は世界タイトルマッチだと思っています。だれでもどこでもやりたい。絶対に今年世界チャンピオンになります」とファンに力強くアピールした。戦績は18勝11KO4敗2分。パイパは16勝6KO3敗1分。

◇53.0キロ8回戦
白石豊土(協栄)[TKO2回2分31秒]山口祥之(RK蒲田)
 2度のタイトル挑戦経験がある日本S・フライ級8位の白石は長身の山口に対してフェイントを駆使して接近。初回から右クロスが効果的だった。迎えた2回、白石が右を打ち込むと、ダメージを受けた山口の身体が石のように硬直。即タオルが投入された。白石は25勝12KO8敗2分。山口は8勝4KO8敗1分。

スピーディーなボクシングで勝利の田之岡(右)

◇S・フライ級8回戦
田之岡条(小熊)[3-0(78-74×2、79-73)]山下賢哉(古口)
 2014年全日本新人王の山下と13年東日本S・フライ級新人王のサウスポー田之岡の一戦。上背のある田之岡が初回からアウトボクシングを機能させた。よく動きながら素早い出入りでパンチを上下に打ち分け、左ストレートやボディ攻撃で山下にダメージを与えた。山下は後半に入り追い上げを試み、8回に右を当てて盛り上げたが、最後までペースを変えることはできなかった。足が止まらなかった田之岡は10勝2敗3分。プロ初黒星の山下は7勝4KO1敗。

末吉(左)は左で試合を支配した

◇S・フェザー級8回戦
末吉大(帝拳)[TKO7回37秒]三瓶数馬(協栄)
 リーチのある末吉が右で距離をコントロールし、2013年全日本新人王のサウスポー三瓶はなかなか手が出せない滑り出し。3回から三瓶がプレスを強めるが、末吉は左でうまく邪魔して逆に右の強打を打ち込んだ。劣勢の三瓶は後半も前に出続けたが、末吉は左右に動きながら左右のパンチをヒット。7回にジャブを立て続けにヒットさせたところでストップとなった。完勝の末吉は9勝6KO1敗。連敗の三瓶は11勝4KO2敗。

◇バンタム級8回戦
佐藤鋼太(協栄)[TKO8回1分24秒]和氣年邦(M.T)
 ワンツーと左ボディブローで攻める佐藤が序盤から優勢。和氣は打たれながらも前に出て手数を出したが、あまりに被弾が多く、最終回にストップ。佐藤は4試合ぶりの勝利で10勝5KO6敗2分。和氣は8勝2KO15敗3分。

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