2015年3月1日日曜日

池山がV2、池原は負傷引き分けで初防衛

 WBO世界女子ダブル王座戦は28日、大阪市の大正アゼリアホールで行われ、アトム級王座戦はチャンピオン、池山直(フュチュール)が2回から挑戦者のノル・グロ(フィリピン)をコーナーに釘付けして打ちまくり、一方的な試合運びで快勝、2度目の防衛に成功した。ミニフライ級王者の池原シーサー久美子(フュチュール)はジョゼベル・バガデュアン(フィリピン)の挑戦を受けたが、1回終了直前にバッティングで池原の右ひたいが大きく切れて出血、試合続行不可能となり、負傷引き分けとなり、池原が初防衛を果たした。フュチュールジムの平山靖会長は2人の次回防衛戦はスリランカで初のプロボクシング試合として7月に開催したい考えを明らかにした。

WBO世界女子アトム級タイトルマッチ10回戦
池山直(フュチュール)[3-0(99-91、98-92×2]ノル・グロ(フィリピン)

 45歳5ヶ月とは到底思えない池山のパワーとスタミナだった。1回はサウスポースタイルで右ジャブ、右フックから攻め込んでくるグロの動きを見ていた池山だったが、2回に猛然とラッシュに転じた。グロを自陣の赤コーナーに追い込んで、上下に連打を浴びせた。グロはガードするのが精いっぱいで、体を入れ替えることも出来ずサンドバッグ状態。3回も池山の攻撃の手は緩まず、グロは後退一途。この後も池山のエンドレスパンチが炸裂して、一方的に攻め込んだ。グロも打たれながらも、手を出して抵抗するため、試合はストップされなかったが、池山の気迫が試合を支配した。池山は「倒せそうで、倒せなかったのが残念。もっとパンチに力をつけたい」とさらなる成長を誓った。

WBO世界女子ミニフライ級タイトルマッチ10回戦
池原シーサー久美子(フュチュール)[1回負傷引き分け]ジョゼベル・バガデュアン(フィリピン)
 サウスポーで右フックと左ストレートを振るって出てくるバガデュアンに対して、距離を取りながら池原は右カウンターを連続ヒットして、手ごたえをつかみかけた。1回終了直前に飛び込んだバガデュアンの頭と池原のひたいが激突。ゴングがすぐに鳴ったが、池原の右ひたいがぱっくり切れて出血、ドクターが診断した結果、試合続行は不可能となった。池原の傷は右ひたいに横5センチも切れており、試合後10針縫った。「1回に手合わせして、この相手なら倒せると思っていたのに。頭もパンチと思って、少し下がったらバッティングはなかったかも。たくさん試合を見に来ていただいたのに、このような結果で申しわけありません」と初防衛も喜び半分だった。

女子L・フライ級6回戦
安藤麻里(フュチュール)[3-0(58-56、59-56×2]ジュジース・ナガワ(フィリピン)
 9ヶ月ぶりのリングの元世界王者の安藤は実戦の勘を取り戻すためか、攻め急ぐことなく、じっくり相手の動きを見た。頭が低い相手が飛び込んでくるところにカウンターを合わせるが、効果的なヒットができなかった。4回から、攻めのリズムをつかんで、ワンツーをヒット、ボディフックも放つなど終盤は試合を支配した。「復帰戦を支えていただいた松本憲亮トレーナーがきょう誕生日なので、勝利をプレゼントしたかった。もう1回世界を目指します」と安藤は語った。