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丸木凌介がWBCユースタイトル獲得 愛知・刈谷

2015年3月29日 22時16分

 愛知県の刈谷市産業振興センターあいおいホールで29日行われたWBCユースS・ウェルター級タイトルマッチは、挑戦者で日本S・ウェルター級10位の丸木凌介(天熊丸木)が、昨年7月に敗れている王者ペットスリヤ・シンワンチャー(タイ)に雪辱の8回1分20秒KO勝ちを飾った。また前座では、昨年の中日本新人王MVPの五十嵐嵩視(トコナメ)、技能賞の滝川潤(薬師寺)が登場。それぞれ昨年11月の新人王西軍代表決定戦以来の再起のリングを勝利で飾った。敢闘賞の山口祥吾(西遠)も出場予定だったが、負傷により欠場した。

丸木凌介がWBCユースタイトル獲得(ボクシングニュース)
ベルトを巻く丸木凌介と兄の和也

◇WBCユースS・ウェルター級タイトルマッチ
丸木凌介(天熊丸木)[KO8回1分20秒]ペットスリヤ・シンワンチャー(タイ)
 開始と同時に踏み込んで、左ジャブから右ボディを返した丸木に再戦にかける思いを感じた。しかしその後はお互い探り合う時間が長くなり、どちらかというと丸木が先に仕掛けて、ペットスリヤが強いパンチを合わせるという展開が続く。4回、固まりつつある状況を壊すべく、ペットスリヤから手を出す場面が出てくるが、打ち終わりに丸木がまとめて優勢をアピールした。4回までの採点は39-37×2、40-36で丸木がリード。

 しかし5回からはペットスリヤの前進、圧力が強くなり、右ストレート、アッパーで何度も丸木の顎を跳ね上げる。6回、飲み込まれた丸木は何度もスリップを繰り返し、前半の貯金を吐き出していった。7回終了後の採点は2者が67-66とまだ丸木リードだが、もう1人はドロー。運命の8回、丸木は距離を取って動けるようになると、ペットスリヤの前進連打をやり過ごしたあとに猛反撃。最後は追いかけながらの左ボディを見舞うとペットスリヤがダウン。そのまま立ち上がることなくカウントアウトされた。

◇S・バンタム級8回戦
深蔵和希(HEIWA)[2-1(78-75、77-76、75-77)]花木銀造(岐阜ヨコゼキ)
 いつでも前に出て、中に入ってボクシングがしたい深蔵が愚直に前進を続ける。花木は足を使って低いガードからアッパー、フックを振り上げる。3回にパンチで右目を、8回にはバッティングで左目をカットし、ドクターチェックを受けた深蔵だが、最後まで止まらず辛うじて押し切った。

◇ミニマム級6回戦
滝川潤(薬師寺)[TKO1回1分42秒]坂元竜也(堺東ミツキ)
 滝川は開始からシッカリと踏み込んで力強い左を突き、つないだ右ストレートで早くも坂元からダウンを奪う。再開後も滝川は左から右を当て続けるとレフェリーが割って入った。

◇56.2キロ契約6回戦
五十嵐嵩視(トコナメ)[3-0(57-55、59-56、59-54)]杉山令耕(岐阜ヨコゼキ)
 よく見て力強い左を突く五十嵐は、1回終了間際、きれいな右ストレートカウンターで杉山からダウンを奪った。2回にも右でダウンを追加した五十嵐は19歳と思えぬ落ち着きがあり、非常にまとまっているのだが逆に若さを感じずこれだけ圧倒しながらKOの匂いを感じない。最終回、必死に前に出て手を出す杉山を、五十嵐は捌くというより逃げ切った形で終了のゴングを聞いた。

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