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前王者の村中優が判定勝ち、日本フライ級王座は空位

2015年4月8日 21時19分

 日本フライ級タイトルマッチが8日、東京・後楽園ホールで行われ、体重超過で前日に王座をはく奪された村中優(フラッシュ赤羽)が同級1位の林徹磨(セレス)に判定勝ちした。スコアは96-94×2、97-93。これで日本フライ級王座は空位のまま。

前王者の村中が勝利、日本フライ級王座は空位(ボクシングニュース)
後半パンチの的中率をグッと上げた村中(左)

 好スタートを切ったのは勝てば日本チャンピオンの林。小さなパンチを細かく上下に散らして攻勢をアピールし、回転力の速さで村中を上回った。村中は4回から試合巧者ぶりを発揮。左ボディブローを軸に徐々にペースを上げていった。5回を終わっての採点は2人が48-47、49-47で林、1人が48-47で村中を支持した。

 後半に入ると林の勢いが徐々に落ち、下がる場面が増えていった。村中は7回、接近戦で連打を見舞い、効果的な左フックをヒットさせると8回にも猛攻。林もパンチを打ち返しているが、アッパーもうまい村中は接近戦も巧みだ。林は最終回に前に出たが、ここでも村中の優位は変わらず。減量失敗でコンディションが心配された村中のスタミナが切れることはなかった。

 試合後ヒーローインタビューはなく、リング上から体重超過をわびた村中は22勝7KO2敗1分。3年ぶり2度目の日本タイトル挑戦に失敗した林は25勝9KO3敗2分。

渡邉(右)は右のカウンターを再三ヒットさせた

◇フェザー級8回戦
渡邉義友(レイS)[3-0(79-73、80-73、80-72)]水野孝亮(緑)
 OPBF・S・フェザー級15位の渡邉に対し、水野は初回から臆さずパンチを振るって前に出た。しかしスピードと技術で上回る渡邉は左を軸にしながら右ストレート、左フックをヒットさせて水野にダメージを与えていく。渡邉は終盤KOを狙ったが、タフな水野は倒れなかった。「まだ詰めが甘い」と語った渡邉は7勝5KO1敗。水野は7勝2KO5敗2分。

◇S・ウェルター級8回戦
コブラ諏訪(ピューマ渡久地)[3-0(77-74、78-73、78-75)]チャッチャイ・シットサイトーン(タイ)
 諏訪は序盤、チャッチャイの動きに足がついていかず、右ストレートをもらう苦しい内容。しかし4回に相手の疲れに乗じてボディ攻撃でダウンを奪った。一気に畳み掛けたかったが、ここからまたチャッチャイが変則的な動きで対抗し、最後までどっちつかずの展開が続いた。諏訪は15勝7KO11敗2分。

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