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内山高志が海外進出に本気モード、田口良一と会見

2015年5月7日 18時02分

 6日に10度目の防衛に成功したWBA世界S・フェザー級チャンピオンの内山高志と、初防衛をはたした同L・フライ級王者の田口良一のワタナベ勢が試合から一夜明けた7日、東京・五反田のジムで記者会見を開いた。

内山高志が海外進出本気モード(ボクシングニュース)
注文にこたえてポーズをとる内山(左)と田口

 圧巻のTKO勝ちを収めた内山は「正直なところキックの選手に負けられないというプレッシャーがかなりあった」と告白。練習してきたことが出せたという試合内容を「80点から90点」と自己採点した。試合後にいつも痛める右拳はまったく心配ないという。

 この日、集まった報道陣の関心は内山の今後についてだった。かねて他団体王者との統一戦を希望している内山は、WBC王者の三浦隆司(帝拳)との統一戦について「特にこだわっているわけじゃないけど決まればやる。楽しみといえば楽しみです」といつもながら微妙な言い回し。

 この日は三浦以外にも、WBA世界フェザー級“スーパー”王者のニコラス・ウォータース(ジャマイカ)、元世界3階級制覇王者ユリオルキス・ガンボア(キューバ)らの名前を具体的に挙げ、「ウォータースは評価が高いので、クラスを上げてくるならやってみたい。ガンボアはクロフォードに負けてちょっと後退したけど、フェザー、S・フェザーならやっぱり強いと思う。やってみたいですね」と語った。

 今後の方針については内山と渡辺均会長で話し合い、渡辺会長によれば「できるだけ内山の希望に添う形にしたい」とのこと。35歳の内山は「年齢も年齢なんで、体力的に落ちたときに大きな試合が決まってもよくない。強いイメージがあるうちに(ビッグマッチを)やりたい」と、海外進出にいよいよ本気モードといった様子だった。

記者会見したワタナベファミリーの面々

 一方の田口は「初防衛は難しいと言われる中、ダウンを奪って勝てたことはうれしい。ただ、前回の試合のほうが動きがよかったので、そこは反省している。昨日は足があまり動かなかった。あらためてコンディショニングは難しいと思った」と前夜の試合を振り返った。

 決してベストコンディションではない中、5度のダウンを奪ったのだから、本人の「60点くらい」という採点は少し辛めではないか。次戦に向けては「お客さんの喜ぶカードをやりたい。一番は暫定王者のランディ・ペタルコリン。強いと聞いているので、その相手に勝てれば自分が成長できると思う」と語った。

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