2015年度第69回関西学生リーグ戦は10日、大阪・吹田市の関西大学千里山キャンパスボクシング場で開幕、1部校（9人対抗）3試合、2部校（7人対抗）1試合が行われた。

　注目は今年から1部に昇格した芦屋大の戦い。昨年3位の同志社大と対戦した芦屋大はL･フライで奈良・王寺工時代に高校3冠を獲得した中島憂輝（2年）が昨年の長崎国体5位の同志社大・小原俊（4年）の速い動きに、パンチを正確にヒットできず、辛勝の滑り出し。

　続くフライ大庭玄（2年）が敗れたが、そこから主将の中島一輝（3年）、長崎国体Vの山内祐季（2年）のバンタムコンビがTKO勝ちして勢いに乗り、ウェルターでは元世界王者、平仲明信の長男信裕（1年）も力強いストレート、ボディフックでTKO勝利をあげるなど連続6ポイントを奪取、7-2でリーグ戦初勝利をマークした。

　昨年優勝の大阪商大は龍谷大と対戦。昨年の全日本2位、国体優勝のL･フライ、京口紘人（4年）が昨年のリーグ戦で敗れた谷口将隆（4年）との激しい打撃戦を制して勢いに乗り、7-2で制し、連覇へ好スタートを切った。昨年2位の関大は関西学院大に苦戦。最後のミドルでの決着となり、金孔王（4年）が手数は少なかったが、プレスをかけ続けて判定勝ち、5-4で白星をあげた。

　2部は近畿大が立命大と対戦。L･フライの大杉力人（2年）が昨年の国体3位の山本遼平（2年）との打ち合いに敗れたが、1年生3人がTKO勝ちするなど力を発揮して、6-1で勝利した。

　17日は午前11時から3部校トーナメント戦と、龍谷大―芦屋大、関西大―同志社大、大阪商大―関西学院大の1部リーグ戦が行われる。入場無料。