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井上拓真がOPBF王座獲得、兄尚弥と同じプロ5戦目

2015年7月6日 21時17分

 OPBF東洋太平洋S・フライ級王座決定戦が6日、東京・後楽園ホールで行われ、同級1位の井上拓真(大橋)が同2位マーク・アンソニー・ヘラルド(フィリピン)に3-0判定勝ち。WBO同級王者の兄、尚弥と並ぶプロ5戦目でOPBFタイトルを獲得した。スコアは115-112、116-111、117-110。決定戦は松本亮(大橋)のタイトル返上によるもの。

井上拓真がOPBFタイトル獲得(ボクシングニュース)
ヘラルドに右を決める拓真(右)

 拓真はスタートから左がよかった。ジャブと左フックをリードでうまく使い、ワンツーにつなげるボクシング。サウスポーのヘラルドも上体を柔らかく使い、簡単にクリーンヒットを許さなかったが、距離を詰めようにも拓真が入り際にパンチを合わせるか、バックステップで逃げるため、左ストレートをボディに打ち込むのが精いっぱい。4回を終わっての採点は三者ともに40-36で拓真がリードした。

 ここから拓真は抜け出すかに思えたが、中盤は試合が停滞した。拓真は右カウンター、左フックなどをヒットさせるものの、あとが続かずなかなか山を作ることができない。劣勢のヘラルドは8回に仕掛け、打撃戦に持ち込みかけたが、ここは拓真が冷静に対処。採点は79-73×2、80-72と出た。

 拓真は終盤、ヘラルドを倒そうと攻め立てたが、その分ボクシング雑になってクリンチが増え、ヘラルドのパンチをもらうシーンも見られた。最終回にヘラルドの左を食らって尻もちをつき、これがダウンの判定。ダメージはなく、文句なしの判定勝ちとなった。

 リング上で「世界を獲るために課題も見つかった。まだ満足はしていない。もっと練習したい」と語った拓真は5勝1KO無敗。ヘラルドは31勝14KO6敗3分。

大嶽の粘りにあいながらTKO勝ちの翁長(右)

◇S・フライ級8回戦
翁長吾央(大橋)[TKO7回2分50秒]大嶽正史(石橋)
 IBF・S・フライ級10位のサウスポー翁長は初回に左でダウンを奪う立ち上がり。試合は簡単にケリがつくかと思われたが、ベテランの大竹がここから粘った。翁長は大嶽の右をもらう場面もあったが、足を使いながら左をよくヒットさせて余裕があった。6回に左で大嶽がロープ際でグラつくと主審はダウンを宣告。翁長が7回に攻勢に出たところでストップとなった。翁長は25勝18KO2敗2分。大嶽は14勝7KO14敗2分。

◇ミニマム級8回戦
宮崎拳一(大橋)[3-0(77-74、78-73、79-73)]中村一弘(伴流)
 宮崎は序盤、中村をロープに押し込み、ボディ攻撃で攻勢をアピールするが、中村の力強いカウンターをもらうシーンもあり気が抜けない。宮崎は4回から接近戦ではなく、出入りのボクシングを機能させて6回には右カウンターで中村にヒザをつかせた。その後もよく動いて中村のカウンターをしのいだ。宮崎は9勝2KO1敗1分。中村は9勝3KO6敗。

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