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赤井英和Jr、英五郎アマデビュー戦勝利を飾る

2015年9月12日 23時44分

 12日、大阪府吹田市の関西大学ボクシング場で始まった全日本選手権関西ブロック選考会のミドル級1回戦に近畿大学ボクシング部総監督で俳優の赤井英和さん(56)の長男英五郎(20)が出場。試合経験はなくアマチュアのデビュー戦だったが、2-1の判定で勝利をマーク、13日の決勝に進んだ。

赤井秀和Jrがアマデビュー飾る(ボクシングニュース)
ジャブを放って対戦相手を攻める赤井英五郎(左)

 英五郎は小学6年から米国ハワイに留学、高校ではアメリカンフットボールで活躍。ロサンゼルス近郊のウィティア大学に進学、物理学を学ぶかたわらバスケットボール部に所属していたが、「父を超えたい」と昨年1月からボクシングを始めた。しかし、米国で予定していたアマデビュー試合が3度も流れたため、大学を3年で休学して日本で五輪選手を目指すことに。今年5月から帝拳ジム、東京農大で練習を積んできた。英和さんが奈良連盟の副会長をしていることから、奈良県所属で選考会に臨んだ。

 対戦相手は大阪商大1年の福森心太(19)。愛媛・新田高校3年時にインターハイベスト8。今年の関西学生リーグは1年生ながらレギュラーに加わり、3勝1敗の好成績をあげている。立ち上がりは福森がカウンターを狙う作戦で、英五郎の仕掛けを誘う展開。英五郎は浪速のロッキーの異名をとった父とは違い、猛ラッシュはかけず、179センチの長身からしっかり左ジャブを伸ばし、距離を保った。パンチも大振りではなく、バランスもとれており、福森もなかなかパンチを集めることができなかった。

 2回の英五郎は、この日は芝居の稽古があり、応援に来れなかった父から唯一言われた「ダブルジャブを出せ」のアドバイスを忠実に守り、ジャブを顔面、ボディに打ち分けて福森を後退させる場面も。しかし、最終の3回はピンチ。福森がラッシュをかけてきて、ロープを背負わされるシーンも。だが、体を入れ替えて決定打は許さなかった。

 判定は29-28が2人、28-29が1人の僅差で英五郎の右手が上がった。デビュー戦は圧勝といかなかっただけに、英五郎は「負けた試合と思っていた。パンチを受けても、もっと前に出て行かねば」と反省しきり。「でも、これから色々な選手と戦うことで、ボクシングに対する気持ちが強くなっていくと思う。あすも勝って、もっと練習して、全日本の試合で勝てる選手になりたい」と語った。

 試合を見守った母佳子さんは「早く終わってほしいと願っていました。でも倒さないとやられるし、倒せと思っていました。こんな思いをこれからも続けるのですね。赤井に勝利を伝えたら、『ありがとう。経験ある選手に勝ててうれしい』と大声を出していました」と話していた。

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