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藤中周作7回KO負け、元世界王者ベイリーに及ばず

2015年10月5日 11時01分

藤中周作が元世界王者ベイリーと対戦(ボクシングニュース) 藤中善戦及ばず――4日、韓国の仁川で元IBFウェルター級王者ランドール・ベイリー(米)と対戦した日本同級の藤中周作(金子ー写真)は7回2分5秒KO負け。左まぶたから出血しながらも気迫の攻めを見せた藤中だったが、左カウンターに沈んだ。ベイリーは空位のWBOアジアパシフィック王座を獲得している。以下は韓国在住のマッチメーカー、ローレン・グッドマン氏による試合レポートだ。

 藤中は1回からフェイントとリードブローを使い、ベイリーの思い切り振るカウンターをうまく外した。2回、元世界王者の41歳ベイリーはもう息づかいが荒いが、それでもフリッカー・ジャブで藤中の顔面をヒット。この回ベイリーの右ストレートで藤中は左まぶたを深くカットしてしまう。

 藤中のボディーアタックは3回からベイリーにとってプレッシャーになってきた。一方で左まぶたの傷がドクターチェックを受け、試合を止められてしまうという意識を持った藤中はさらに攻撃をペースアップ。4、5回とベイリーは右側に回りつつしのぐが動きが鈍くなり、疲れが見えた。それでも大ベテランは手数で藤中に押されながら、長い手足で距離を支配するなど、ディフェンスがうまかった。

 6回藤中の攻撃でベイリーはスリップ。しかし立ち上がるのも遅い。藤中はさらに攻撃を強める。ベイリーは動きが止まったが、ガードはしっかり高くしていて、カウンターを打つ隙を辛抱強く見ていた。そして7回、藤中が猛烈な攻撃。赤コーナーにベイリーを追い込んでいく。なかなか手の出なくなったベイリーは、ここで奇跡的な左カウンター1発で藤中を背中から倒した。藤中は立ち上がったもののふらつき、レフェリーストップ。ここまでの採点はフィリピン、タイ、韓国のジャッジ三者が58-56でベイリーのリードだった。

 藤中がリングを降りる前に、韓国人ファンたちが集まり、努力と根性をほめていた。藤中は金子健太郎会長とAKプロモーションスタッフとともに仁川ギル病院に行って、負傷したまぶたを12針ほど縫った。

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