16日（日本時間17日）米シカゴで亀田興毅の挑戦を受けるWBA世界S･フライ級チャンピオンの河野公平（ワタナベ）が7日、東京･五反田のジムで練習を公開。3月に入籍したことを明かし、新妻に2度目の防衛を捧げると誓った。

　34歳の河野が自身の結婚を明かした。相手は同学年の南芽衣さん。「山口さんちのツトム君」などで知られるシンガーソングライターで、現在は登山などのフィールドで活躍しているみなみらんぼう氏の長女だ。

　2人は河野が1度目の王座の初防衛戦で負けたあとに知り合い、河野が2度目の王座についたちょうど1年後、今年の3月26日に入籍した。河野によると芽衣さんは「明るくて、気が利いて、一緒にいると癒される」そうで、ヨガのインストラクターをしていることから、ストレッチの指導を受けるなど、公私ともにバックアップを受けている。

　河野は5月下旬に肋骨の肋軟骨を骨折。動けない状態が続き、興毅との一戦も延期を余儀なくされた。苦しい状況の中、芽衣さんのサポートを受けた河野は8月にトレーニングを再開。当初は体が重そうに見えたが、この日はマスボクシングやミット打ちなど軽快な動きを披露し「徐々に上がってきて、サウスポーにも慣れた。9月中旬ぐらいには100%になった」と明るい表情で話した。

　参謀の高橋トレーナーは興毅について「ポイントを取られず、ポイントを取る。ずるい感じだけど、そこがうまいところ」とあらためて分析。決して楽な戦いではなさそうだが、チャンピオンはアメリカでのV2を成功させ、芽衣さんと結婚式を挙げるという青写真を描く。「いろいろなプレッシャーがあるけど、今回は絶対に負けられない」。応援に駆け付けるという新妻の前でベストバウトを披露するつもりだ。

　試合の模様はテレビ東京系列で午後7時54分から全国中継される。名古屋地区はテレビ愛知で深夜0時50分から放送。