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井上尚弥暮れの防衛戦発表 来年は米国進出へ

2015年10月20日 19時04分

 井上&八重樫の大橋ジム主力が出場する年末のダブル世界タイトル戦が正式決定し、20日都内で催された記者会見で発表された。12月29日、会場は東京・有明コロシアムで、WBO世界S・フライ級チャンピオンの井上尚弥は、1位ワルリト・パレナス(比国)を相手に同王座の初防衛戦。2階級世界王座獲得の八重樫東は3階級制覇を狙ってIBF世界L・フライ級チャンピオンのハビエル・メンドサ(メキシコ)に挑む。

年末のダブル世界戦に臨む八重樫(左)と井上

 井上は昨年暮れに名王者オマール・ナルバエス(アルゼンチン)を2回で倒す“衝撃戴冠”以来1年ぶりのリング。この試合で右こぶしを痛め長期ブランクをつくったが、「9月からMAXで打てるようになりました」と、不安を打ち消した。その上で、「前の試合は反省点がみつからないほど内容的に出来すぎでした。今回もインパクトのある勝利で再起戦を飾りたい」と決意表明した。

 これまで8勝7KO無敗の井上(22歳)に対して、パレナス(32歳)は24勝21KO6敗。かつてウォーズ勝又のリング名を用いて日本で7戦6勝1敗。勝ちは全てKOによるものだ。「一発で倒す力があるので、そこは注意したい」と井上も警戒する。

 席上大橋秀行会長は井上に対し米国から試合要請がきていることを明らかにした上で、「パレナスに勝って、来年は米国に進出します」と明言した。ひと足先に米国進出を果たしているローマン・ゴンサレス(WBC世界フライ級王者)と同じリングでの試合でまず顔を売り、時期をみてロマゴンと直接対決も視野に入れている。これはあくまで現在フライ級王者ロマゴンが階級を上げてくれることを期待しての計画という。

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