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東日本新人王決勝、28秒KO勝ち河田神二郎がMVP

2015年11月3日 18時03分

 第72回東日本新人王決勝戦が3日、後楽園ホールで行われ、最優秀選手賞にはS・ライト級の河田神二郎(宮田)が輝いた。技能賞はミニマム級の小浦翼(E&Jカシアス)、敢闘賞はS・フェザー級の石川元希(M.T)。不戦勝の4階級を含む12選手が12月20日、同会場で行われる全日本新人王決定戦に出場する。この日の試合の模様は9日18時30分から日テレG+で放送される。

後半押し込まれたものの、高い技術を見せた小浦(左)

◇ミニマム級5回戦
小浦翼(E&Jカシアス)[3-0(49-46、50-46、50-45)]佐宗緋月(コーエイ工業小田原)
 大会屈指の好選手、スピードのある小浦がジャブ、右ストレートにアッパーを織り交ぜる多彩な攻撃でスタートから優勢。佐宗はガードを固めながら前に出て、後半は小浦を接近戦に引きずり込んだが、ポイントを奪うには至らなかった。小浦は5勝3KO無敗。佐宗は6勝2KO2敗。

◇L・フライ級5回戦
細谷大希(角海老宝石)[引き分け1-0(48-46、47-47×2)]塚田直之(セレス)
 距離をキープして出入りで勝負する細谷とプレスをかける塚田。ともに有効打が出ずに試合は拮抗した。細谷が右ストレート、ボディへのパンチを決めるシーンがあり、全体としてはやや優勢にも見えたが、最終回に塚田が右ストレートできれいにダウンを奪って追い付いた。優勢点により勝者扱いの細谷が全日本新人王決定戦に進出。5勝1KO無敗。塚田は4勝2KO4敗2分。

◇フライ級5回戦
志賀弘康(石神井S)[中止]金田聖博(ドリーム)=棄権
※志賀(6勝3KO無敗)が全日本新人王決定戦進出。
◇S・フライ級4回戦
梶楓(帝拳)[中止]松原陵(帝拳)=棄権
※梶(3勝2KO無敗)が全日本新人王決定戦進出。

◇バンタム級5回戦
武田航(角海老宝石)[3-0(49-46×2、50-45)]垣永嘉信(帝拳)
 長身サウスポーの武田はジャブをうまく使って試合をコントロール。垣永は前に出るもパンチが届かずに苦しんだ。武田は4回に左ストレートを立て続けに決めて勝利を決定づけた。7勝2KO1分。垣永は4勝1KO2敗。

右をきれいに決めてダウンを奪う市村

◇S・バンタム級5回戦 市村蓮司(RK蒲田)[KO1回2分39秒]三浦仁(三迫)
 市村はワンツー、左フックで三浦に迫り、初回に早くもキレのある右をクリーンヒット。三浦をキャンバスに沈めると、立ち上がった三浦にさらに右を決めてツーノックダウンでフィニッシュした。市村は5勝4KO2敗。初黒星の三浦は6勝1KO1敗。

◇フェザー級4回戦
白石将晃(帝拳)=棄権[中止]萱沼徹平(帝拳)
※萱沼(6勝4KO無敗)が全日本新人王決定戦進出。

ダウンを喫しながら最後は強打爆発の石川

◇S・フェザー級5回戦
石川元希(M.T)[TKO2回1分11秒]岸文昭(宮田)
 大柄なサウスポー石川がスタートから重厚な右フックを放ったが、低い姿勢から繰り出した岸の右ストレートで足元がグラリ。このピンチを脱した石川が再びペースを握るかに見えた。ところが2回早々、岸の右で石川が尻からダウン。チャンスに岸は前に出たが、今度は石川の左が決まって岸が背中からバッタリとキャンバスへ。主審が即試合を止めた。逆転勝ちの石川は7勝5KO無敗。惜しい敗戦の岸は5勝3KO1敗1分。

◇ライト級5回戦
中嶋龍成(山龍)[3-0(48-47×2、49-46)]川西真央(三迫)
 サウスポーの中嶋はよく動き、多彩なコンビネーションで前半をリード。守っては上体を柔らかく使って、川西の攻撃を封じた。タフな川西は後半、ボディ攻めなどで追い上げ、中嶋も疲れを見せながら逃げ切った。中嶋は7勝3KO1敗。川西は4勝1KO1敗。

秒殺勝利でMVP獲得の河田

◇S・ライト級5回戦
河田神二郎(宮田)[KO1回28秒]土屋浄司(フラッシュ赤羽)
 河田のワンツーがいきなりアゴに炸裂した。脚がグラグラになった土屋はフォローを受けてあえなくダウン。何とか立ち上がったが、さらに右を浴びてグシャリとキャンバスに沈んだ。2度目の挑戦で東日本を制した河田は5勝5KO1敗1分。土屋は4勝4KO3敗1分。

◇ウェルター級5回戦
永野祐樹(帝拳)[3-0(48-47×3)]海藤正晴(シュウ)
 サウスポー対決は、サイドステップでリングをグルグルと周り続ける海藤を、永野が追いかける展開に。永野のパンチはなかなか届かず、海藤も攻勢をアピールするようなシーンを作れなかった。難しいジャッジはより攻撃的だった永野に軍配。永野は6勝4KO2敗。海藤は4勝1KO1敗。

◇ミドル級4回戦
長濱陸(白井・具志堅S)[2-1(39-37、39-38、38-39)]アルティン・ペパ(宇都宮金田)
 ペパがジャブ、右をタイミングよく出して、キャリアの浅い長濱を翻弄しにかかったが、弱点のスタミナが徐々に切れて後半は失速。長濱は攻撃にじれったいところがあったが、終盤はボディ攻めが効果的だった。長濱は2勝1分。ペパは4勝3KO2敗。

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