April
23
Tuesday

ボクシングニュース | ボクシングビート編集部制作

share

17°C Mist
Tokyo

Boxing News(ボクシングニュース)

Home > Match Information > 粉川拓也が2度目の王座初防衛、林徹磨またも届かず

粉川拓也が2度目の王座初防衛、林徹磨またも届かず

2015年11月5日 21時05分

 日本フライ級タイトルマッチが5日、後楽園ホールの「DANGAN144」で行われ、WBC同級12位にランクされる王者の粉川拓也(宮田)が指名挑戦者の林徹磨(セレス)に3-0判定勝ち。奪回した王座の初防衛に成功した。スコアは97-93×2、96-94。

初回のダウン以降はうまさを発揮した粉川(右)

 両者は2012年4月に対戦して粉川が判定勝ちで日本王座の防衛に成功。その後、粉川は村中優(フラッシュ赤羽)に敗れてタイトルを失い、再び王座に返り咲いた。林は今年4月に村中に挑戦して失敗という経験を乗り越え、両者が再び拳を交えることになった。

 ゴングと同時に積極的に仕掛けたのは粉川だった。しかしラウンド中盤、林の右がカウンターとなって炸裂して王者が尻もち。ただし粉川にダメージはなく、林も一気に畳み掛けなかった。2回以降は粉川がフェイントを駆使しながらテンポの速い先手、先手のボクシングでペースを握った。4回には右アッパーを決めて林を後退させる。5回終了時の採点は48-46×3。初回以外は王者がポイントを獲得した。

 後半の林は攻撃姿勢を強め、チャンピオンをロープに押し込み、打撃戦に持ち込むシーンもあったが、粉川を攻略するまでにはいたらない。粉川は中途半端な距離を許さず、多彩なパンチで有効打で上回るラウンドを積み重ねる。最終回に林は猛攻を仕掛けたが、逆転KOはならなかった。粉川は25勝13KO4敗。日本タイトル挑戦3度目の正直もならなかった林は25勝9KO4敗2分。このクラスは先の最強後楽園で黒田雅之(川崎新田)が挑戦権を獲得している。

坂本から豪快にダウンを奪う斉藤(左)

◇S・フェザー級8回戦
斉藤正樹(TEAM10COUNT)[TKO3回2分16秒]坂本尚志(青木)
 日本ライト級12位の斉藤は長身から繰り出すジャブと右ストレートが武器だが、この日はやや雑でクリンチの多い展開。それでも初回に右を決めて坂本のヒザを折ると、3回に右でダウンを奪い、最後は左を追加して坂本がキャンバスに転がした。斉藤は13勝4KO10敗5分。坂本は6勝1KO6敗。

◇S・フェザー級8回戦
小山拓見(草加有沢)[TKO4回2分14秒]頴川裕(RK蒲田)
 サウスポーの頴川が足を使いながら、左を上下に打ち分けで序盤をリード。パワーのある小山の強引なアタックをうまく封じた。しかし4回、小山の左フックが炸裂すると状況は一変。ロープ際で小山の連打を浴びた頴川がダウンを宣告され、続くシーンで小山が再びラッシュすると、主審が頴川を救った。小山は10勝8KO4敗1分。頴川は7勝4KO4敗1分。

◇バンタム級8回戦
渡辺健一(ドリーム)[TKO1回2分59秒]小浜雅哉(UNITED)
 中間距離でパンチを交換し、優劣を感じさせない立ち上がりだったが、ラウンド終盤に渡辺の右アッパーが炸裂。渡辺は一気にワンツーで詰め、ロープを背負った小浜を乱打すると主審が割って入った。渡辺は7勝4KO2敗1分。小浜は6勝3KO3敗1分。

Related article
関連記事