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江藤光喜は王座奪取ならず、クアドラスに判定負け

2015年11月28日 20時15分

 ゼビオアリーナ仙台で挙行されたダブル世界タイトルマッチのメインイベント、WBC世界S・フライ級タイトルマッチは、王者カルロス・クアドラス(メキシコ=帝拳)が挑戦者2位の江藤光喜(白井・具志堅S)に3-0判定勝ち。5度目の防衛に成功した。スコアは117-111×2、116-112。

江藤(右)はクアドラスのうまさにしてやられた

 2013年にタイでWBAフライ級暫定王座を獲得した江藤がクラスを一つ上げ、WBCの正規王座に挑んだ。ジリジリとプレスをかける江藤に対し、クアドラスは足を使うボクシング。動きながら打ち終わりを狙い、江藤が攻めてこないとジャブを上下に散らしたり、ガードの上から素早くコンビネーションをまとめたりして攻勢をアピール。やはりテクニックでは王者が一枚上だ。うまくさばかれた江藤は4回までをフルマークの36-40×3で失った。

 江藤は中盤からプレスをさらに強めた。ミスブローは目立つものの、6回にはボディブロー、アッパーも織り交ぜてチャンピオンに迫り、左フックの相打ちなどで会場を沸せる。しかし、王者の足は止まらない。徹底して打ち合いを避け、単発ながら有効打でポイントを稼いでいく。江藤は流れを変えられず、8回終了時の採点は78-74、79-73×2でクアドラスとなった。

 あとない江藤は9回さらにギヤを上げて前に出たが、クアドラスに一瞬の隙をつかれ、ボディから連打を浴びてコーナーを背負う。それでもあきらめない江藤は最後まで闘志だけは失わず、単発で右ストレートやボディを当てるシーンもあったが、完全に逃げ切りモードに入ったチャンピオンを捕まえることは最後までできなかった。

 平仲明信以来23年ぶり、7人目となる沖縄出身世界王者の誕生はならなかった。「相手は後半もっと落ちると思ったけど落ちなかった。力を証明できなかった」とうなだれた江藤。戦績は17勝13KO4敗1分。クアドラスは34勝26KO1分。

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