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中澤奨が無傷の8連勝、辰吉寿以輝は初の判定勝ち

2015年12月19日 21時24分

 大阪帝拳ジム主催の「ドラマチックボクシング」が19日、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第2競技場)で行われ、メインのS・バンタム級8回戦は、日本S・バンタム級8位の中澤奨(大阪帝拳)が渡部大介(ワタナベ)に3-0判定勝ち。セミでは辰吉丈一郎の次男、19歳の辰吉寿以輝(大阪帝拳)がプロ3戦目に臨み、こちらも3-0判定勝ちを収めた。2013年全日本新人王の池水達也(大阪帝拳)は初回に右を炸裂させ、ワンパンチKOで勝利した。

思い切ってワンツーを打ち込む中澤(左)

 元アマ全日本王者でデビューから7連勝中の中澤が初めて日本人選手と対戦した。身長で10センチ近く上回る中澤は距離をキープしつつボディから崩していこうという立ち上がり。アマチュア出身でプロ4戦目の渡部はパンチがあり、フック系のパンチを強振して臆せずに中澤と戦った。

 簡単に渡部を突き放せない中澤だったが、5回に左ボディブローを交えながら右ストレートを立て続けにヒット。6回に渡部がプレスを強めると、これをフットワークでいなしつつ、左フック、右ストレートをカウンターで決めた。7回、中澤の右が首の後ろ付近にあたり、渡部がロープにつんのめると、これがダウンの判定。渡部も意地を見せ、最終回は両者ともによく攻めてゴングとなった。スコアは78-75×2、78-73。

 戦績を8勝4KO無敗とした中澤は「来年中にはタイトルマッチをやってチャンピオンになりたい。次はスカッと勝って、タイトルをやらせていいと言われるようなボクシングをしたい」と今後の抱負を語った。渡部は2勝2KO2敗。

辰吉(左)は初の判定決着ながらパワーは見せた

◇54.4キロ4回戦
辰吉寿以輝(大阪帝拳)[3-0(39-38、39-37×2)]脇田洸一(クラトキ)
 脇田はジャブを突き、足も使って辰吉の前進を阻むボクシング。辰吉はジャブが出ず、手数が伸びなかったが、2回の後半に前に出て、力強い連打で脇田をロープに追い込んだ。3回は前半が辰吉の攻勢で、後半に脇田の右ストレートが何度かヒットするという展開。4回は辰吉のプレスが効き、脇田を追い込んでゴングとなった。小差判定勝ちに辰吉は「ぜんぜんダメで反省します。次はKOで勝ちます」とファンにアピールした。辰吉は3勝2KO。脇田は2勝2敗。

◇54.5キロ8回戦
池水達也(大阪帝拳)[KO1回37秒]チャオサムトル・パッジャイジム(タイ)

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