2015年12月21日月曜日

石本康隆が日本SB新王者、久我勇作との激戦制す

 日本S・バンタム級王座決定戦が21日、後楽園ホールの「DANGAN149」のメインイベントで行われ、同級2位の石本康隆(帝拳)が同級1位の久我勇作(ワタナベ)が)に3-0判定勝ち。3度目の挑戦で日本王座を獲得した。スコアは96-94、96-95×2。

 前チャンピオン小國以載(角海老宝石)の返上による王座決定戦は、これが3度目の日本王座アタックとなる34歳のベテラン石本と、25歳にしてタイトル初挑戦の久我が拳を交えた。

 リードで試合をコントロールしようとする石本に対し、パンチ力で勝る久我は初回、ワンツー、右フックをヒットさせて先制。2回には右ストレートを決めてパンチをまとめ、石本は早くも鼻血で顔を染めた。久我が好スタートを切ったが、石本も3回にジャブを機能させ、右ストレートも打ち込んで久我の動きを止める。5回を終わってジャッジ2者が48-47で石本、1者が久我を支持した。

 後半は久我が前に出て、石本が足を使いながらカウンターを当てたり、巧みにクリンチをしたり、接近戦で突然連打を見せたりと、引き出しの多さを見せつける。久我が右をヒットさせて攻勢の場面もあるが、石本に持ち前の攻撃力を殺されている印象だ。空振りが増えて消耗した久我は、最終回に最後の力を振り絞って前へ。右を決めて石本の腰が落ちかけるが、ここで石本も踏ん張り、最後は激しく打ち合ってゴングとなった。

 2012年の芹江匡晋(伴流)戦、昨年の小國戦と2度タイトル獲得に失敗していた石本はうれしいベルト奪取。「ホッとした。こんな試合でしたが、世界を目指したい」とさらなる飛躍を誓った。戦績は27勝7KO8敗。石本のうまさにはめられ、粗さが目立った久我は11勝7KO2敗1分。

◇61.0キロ8回戦
高畑里望(ドリーム)[TKO2回2分31秒]塚田祐介(吉祥寺鉄拳8)
 日本ライト級3位の塚田と日本S・フェザー級13位の高畑によるランカー対決。両者は2回に入るとエンジンをふかした。パンチのやり取りが一気に増える中、高畑の右アッパー、右ストレートが入り出し、右が決まったところで塚田が後退。高畑のラッシュで塚田がキャンバスに沈むと、立ち上がった塚田に高畑がさらに連打を見舞ってストップとなった。36歳の高畑は勝利の雄たけび。戦績を12勝3KO6敗1分とした。塚田は8勝3KO5敗。

◇S・フライ級8回戦
中川健太(エルコンドルベロス)[2-1(77-74、76-75、76-77)]田之岡条(小熊)
 サウスポー対決は初回、パンチのある日本S・フライ級8位の中川が左をクロス気味に決めて田之岡がダウンする立ち上がり。日本同級9位の田之岡は中盤、ジャブを使って立て直しを図り、中川は距離を合わせられず、手数が伸びない展開となった。終盤中川は前に出たが、互いに有効なパンチを当てることはできなかった。中川は10勝4KO2敗1分。田之岡は12勝3敗3分。