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井上尚弥が強すぎる! 1年ぶり復帰戦で2回TKO勝ち

2015年12月29日 21時03分

 有明コロシアムで行われた「ボクシングフェス2015」のメインイベント、WBO世界S・フライ級タイトルマッチは、王者の井上尚弥(大橋)が指名挑戦者ワルリト・パレナス(フィリピン)に2回1分20秒TKO勝ち。1年ぶりのリングで初防衛に成功した。

ブランクをまったく感じさせなかった井上のKO劇

 1年のブランクもこの男には関係がなかった。ゴングからほどなくしてコンビネーションを放つと、そのスピードに驚いた客席から「お~っ!」の大歓声。ジャブ、そして右ストレートを上下に打ち分ける動きはキビキビしていて無駄がない。世界初挑戦のパレナスとは、スピードもパワーも技術もレベルが違うことがはっきりした。

 当然フィニッシュは早い。2回だった。井上が放ったシャープな左フックを食らったパレナスの動きが少し鈍る。チャンスと見た井上が前に出て強烈な右を打ち込むと、ガードの上からにもかかわらず、パレナスがグラつき、すかさず右をフォローしたところで比人がキャンバスに落下した。カウントを取る間、若き日の辰吉丈一郎のように右腕をグルグル回す井上。パレナスは本能だけで立ち上がったものの、もはや戦える状態ではなかった。再開後、井上は左フック、そして右を浴びせると、再び崩れ落ちたパレナスに、主審がTKOを宣告した。

父の真吾トレーナーと勝利のガッツポーズ

 井上は9勝8KO無敗。リング上で「1年間うずうずしていて、死にもの狂いで練習してその結果が出せてほっとしている。リードをちょっともらったら硬くて、これはもらったらヤバイという緊張感もあった。しばらくはS・フライ級でやるので、どんな挑戦でも受けて、ファンが望む試合をしていきたい。アメリカでもオファーがあればやってみたい」と話し、来年のアメリカ進出に期待を持たせた。大橋会長によると、次戦は国内になる可能性が高く、来年のどこかでアメリカで試合をするという。なす術なく敗れたパレナス(日本での旧リングネーム、ウォーズ勝又)は24勝21KO6敗1分。

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