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井上尚弥&八重樫東、来春国内でダブル防衛戦へ

2015年12月30日 17時08分

 WBO世界S・フライ級王座の初防衛に成功した井上尚弥とIBF世界L・フライ級タイトルを獲得して3階級制覇に成功した八重樫東が試合から一夜明けた30日、所属の大橋ジムで記者会見した。

勝利の喜びにひたったチーム大橋の面々

 指名挑戦者ワルリト・パレナス(フィリピン)に圧巻の2回TKO勝ちを収め、傷一つない顔で会見した井上は「去年に続いてパーフェクトな試合だったと思う」とオマール・ナルバエス(亜)を2回TKOで下した1年前と同じように納得の表情。父の真吾トレーナーは「コンビネーション、上下の打ち分け、ガードの上から打ってそこからどうつなげていくか。そういったことが一瞬一瞬で判断できるようになった」と成長点を認めた上で「反省点を見つけたかったけど、それが出る前に終わってしまった」とぜいたくな悩みも口にした。

 大橋秀行会長によると、次戦は来年4月か5月に国内で八重樫とダブル世界タイトルマッチになる可能性が高い。オプションを持っている前王者ナルバエスが再戦を希望しており、今のところV2戦の相手はナルバエスが最有力。アメリカに進出するのはそれ以降になるという。

 2015年をいい形で締めくくった井上は「来年は防衛戦が続くと思うので、さらに強くなれるよう、練習をよりハードにしていきたい。元日から軽く走ろうと思っている」と決意表明。当面はS・フライ級で防衛を重ねる方針で、世界が注目するローマン・ゴンサレス(ニカラグア)との対戦は、ゴンサレスがS・フライ級にクラスを上げてからの対応になりそうだ。

それぞれ持ち味を出して勝利の八重樫(左)と井上

 激戦を制した八重樫は腫れあがった顔をサングラスで隠して記者とのやり取りに応じた。試合に関しては「練習してきたことができたところと、できなかったところがある」とのことだが、L・フライ級での戦いについては「上の階級に比べて調整はシビアになる面はあるけど、自分さえしっかりしていればちゃんとしたコンディションが作れると思う」と自信を持った様子。大橋会長も「(去年のWBC同級王座決定戦)ゲバラ戦では当日に体重が9キロも増えたが、今回はIBFのルールがあってよかった(朝の時点で4.5キロオーバー厳守)。やはりL・フライ級が一番合っていると思う」と今後もL・フライ級で防衛を重ねる考えだ。

 L・フライ級は日本人王者が3人になったことで、統一戦の話が持ち上がるのは当然だが、八重樫は31日にV2戦を控えるWBA王者の田口良一(ワタナベ)について「たくさんスパーもしていますし…かんべんしてください」と後ろ向き。WBC王者の木村悠(帝拳)は戴冠したばかりで、WBA王者の田口も次が2度目の防衛戦ということもあり、もう少し機が熟してから、というのが陣営の考えのようだ。

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