March
29
Friday

ボクシングニュース | ボクシングビート編集部制作

share

21°C Clouds
Tokyo

Boxing News(ボクシングニュース)

Home > Match Information > 田口良一はランダエタとV3戦、河野公平の相手も決定

田口良一はランダエタとV3戦、河野公平の相手も決定

2016年3月23日 19時02分

 4月27日に大田区総合体育館で防衛戦を行うWBA世界L・フライ級チャンピオンの田口良一(ワタナベ)と、WBA世界S・フライ級王者の河野公平(同)の対戦相手が決定。ワタナベジムが23日、都内のジムで記者会見を開いて発表した。この日のメインイベントは、WBA世界S・フェザー級スーパー王者、内山高志(同)が暫定王者ジェスレル・コラレス(パナマ)を迎え撃つV12戦で、トリプル世界タイトルマッチとなる。

4.27に防衛戦を行う田口(左)と河野

 田口(23勝10KO2敗1分)がV3戦で迎え撃つのは、同級7位のフアン・ランダエタ(ベネズエラ=27勝21KO8敗1分)。渡辺均会長によると、当初は前王者アルベルト・ロセル(ペルー)と交渉を進めていたが条件面で折り合わずに破談。このタイミングで手を挙げたのがランダエタ陣営だったという。

 ランダエタは元WBA世界ミニマム級王者で、04年に新井田豊に挑戦して惜敗。06年には亀田興毅と対戦して敗れながら、亀田勝利の判定が大きな問題となり、日本で一時有名になったベネズエラ人だ。2010年以降ブランクを作ったが、14年に復帰して現在は日本のプロモーターと契約。ここ2試合は日本で戦い、昨年9月に富山でワルテル・テージョ(パナマ)を下して世界ランキングに返り咲いた。

 亀田と熱戦を繰り広げたのがもう10年前という37歳のベテランが相手とあっては、渡辺均会長が「KOしないとダメでしょう」と言うように、周囲は圧勝を期待するだろう。ランダエタと昨夏にスパーをしている田口は「パンチが硬く、老かいだった。2ラウンドだけだったけど、こっちのほうが疲れさせられた」と挑戦者の健在ぶりを証言しつつ、「勝つのは当然として、チャンピオンとして内容も見せたい」と3度目の防衛戦に向けて気持ちを引き締めた。

 こちらも3度目の防衛戦となる河野(31勝13KO8敗1分)の相手は、同級7位インタノン・シッチャモアン(タイ)に決まった。インタノンはキャリア初期に来日し、元日本・OPBFミニマム級王者の黒木健孝、元日本ランカーの瀬川正義にそれぞれKO負けしている。現在は引き分けを挟んで8連勝中で、ここまでの戦績は28勝17KO7敗1分だ。

 前回のV2戦はアメリカで亀田興毅を下して、それなりの注目を集めた。打って変わって今回は負けの多い無名挑戦者が相手で、モチベーションの低下が心配されるが、河野は「世界チャンピオンでいることがどれだけ幸せか。負けた泣いた悔しさを思い出すと燃えてくる。できるのは今しかない」と一戦必勝を強調した。

 当初は3月に上海かマカオで防衛戦という話もあり、早めに準備を進めてきたというチャンピオン。「3月に試合のつもりでやってきたので準備はできている。世界チャンピオンがたくさんいるので、河野が強いというところをしっかり見せたい」と早くも戦闘モードで決意表明した。

Related article
関連記事