元3階級制覇チャンピオンの“シュガー”シェーン・モズリー（米＝写真）がWBAウェルター級1位で暫定王者のダビド・アバネスヤン（ロシア）に挑むことになった。5月28日、場所は米アリゾナ州グレンデールのギア・リバー・アリーナ。モズリーの広報担当者が26日、メディアに通達した。

　モズリー（44）は10年から12年にかけ、メイウェザー、パッキャオ、カネロ・アルバレスとビッグネームたちと好勝負を展開しながら敗退。13年11月、豪州で地元のアンソニー・マンディンに棄権TKO負けした後、現役引退を発表した。しかし昨年リカルド・マヨルガとの再戦で返り討ちにすると、12月にはパナマのWBA「KOドラッグ」興行に出場。TKOでWBAコンチネンタルS･ウェルター級王座を獲得して健在ぶりを示していた。ランキングは現在WBAウェルター級3位。

　アルメニア系ロシア人のアバネスヤン（27）は11月、モナコでチャーリー・ナバーロ（ベネズエラ）に8回TKO勝ちで暫定王座に就いた。英国のマネジャー、トレーナーと組んで本拠地をイングランドに移している。戦績は21勝11KO1敗1分。

　この試合に向け、モズリー（49勝41KO9敗1分1無効試合）には“石のコブシ”ロベルト・デュラン（パナマ）が特別コーチに就任する。「KOドラッグ」で2人は交友を深めたようだ。当日は4大ネットワークのひとつCBSが全米へ放映を予定している。