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井上尚弥にスキなし、V2戦前スパーでダウン連発!

2016年5月1日 17時00分

 WBO世界S・フライ級チャンピオンの井上尚弥(大橋)が1日、8日に有明コロシアムで行われる同級1位ダビド・カルモナ(メキシコ)とのV2戦に向けて横浜市内のジムで練習を公開した。

真吾トレーナーのミットに重いパンチを打ち込む井上

 昨年暮れにワルリト・パレナス(フィリピン)を2回KOに葬る圧巻のパフォーマンスを見せた井上が2度目の防衛戦を迎える。カルモナ(20勝8KO2敗5分)は昨年の暫定王座決定戦でパレナスと引き分けた選手で、テクニックを売りにしているが、相手の力量は今の井上には関係ないようだ。

 大橋秀行会長によると、井上はフィリピンのホープや、国内のプロ、アマのトップ選手と約110ラウンドのスパーリングを重ねる中で、ダウンを連発。井上曰くその数は「二けたくらい」とのことで、大橋会長は「35年間ボクシングに携わってきて、14オンスのスパーリングであんなにバンバン倒す光景は見たことがない」とあきれ顔だ。

 井上によれば約1週間の熱海キャンプで徹底的に砂浜の上を走り込み、下半身を強化したことがパンチ力のさらなるアップにつながったとのこと。3階級上になる日本フェザー級5位の渡邉卓也(青木)は、井上のボディブローを右腕でブロックして骨折してしまったという。

 成長著しいのは持ち味の攻撃だけではない。井上真吾トレーナーは「今までは余裕があってスキを見せることがあったが、相手がどうであれスキを見せないうになった」とディフェンス面の成長を評価。常に集中力を切らさず、スパーリングでパンチをもらうシーンはほとんどなくなった。

 もはや付け入るすきはまるでないと思わせるほど好調に仕上がった井上。リング誌の全階級を通じたパウンド―・フォー・パウンド・ランキングでも9位に入った若き王者は「どんどん世界にアピールする試合をしていきたい。今回も圧倒して勝ちたい」とさわやかな笑顔で言い切った。

 またこの日は、同じリングでOPBF・S・フライ級王座の2度目の防衛戦に臨む井上拓真、プロ3戦目に臨む尚弥&拓真兄弟の従弟で元トップアマの井上浩樹も最終調整を行った。拓真は同級5位アフリザル・タンボレシ(インドネシア)と、浩樹はビモ・ジャガー(インドネシア)と64.5キロ8回戦を行う。

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