2016年5月25日水曜日

カネロとGBPの裁判が開始、契約違反で訴えられる

 カネロに試練――といってもリングの戦いではない。米マイアミの法廷で23日(日本時間24日)から、彼とプロモーターのGBP(ゴールデンボーイ・プロモーションズ)に対する裁判がスタートした。訴えを起こしているのは同地をベースにするオールスター・ボクシングのフェリックス“ティト”サバラ代表。契約不履行を理由に6年越しの裁判が実現した。サバラ氏は今月、井上尚弥(大橋)に挑戦したダビド・カルモナ(メキシコ)のプロモーターとして来日している。

 訴訟の内容は、前WBC世界ミドル級王者サウル“カネロ”アルバレス(メキシコ=写真左)が2008年、サバラ・プロモーターとの4年契約にサインしたにもかかわらず、翌年オスカー・デラホーヤ氏(写真右)のGBPと契約を結んだというもの。実際カネロはGBPのイベントでリングに上がる前、サバラ氏の興行に出場している。サバラ氏は10年から訴えを起こし、昨年裁判が開始される運びだったが、カネロの試合スケジュールなどで延期されていた。

 裁判初日はこれまでのプロセスをレビューすることに終始。翌24日から本格的な討論が始まるもよう。テレビ報道によると初日カネロは「(サバラ氏が提示した)契約書が英語で書かれていたので理解できなかった」と発言したという。第1回目終了後、メディアに囲まれたカネロは「今皆さんに話すことはありません。話せるようになったら、いくらでも応対します」と言って足早に去った。また日本円で億単位の訴訟を起こされたデラホーヤ氏も「我々は(訴訟を)受けた」とだけコメントして宿泊先へ向かった。

 一方、サバラ氏は「多くの人は金の問題だと私に言う。でもこれはスポーツとボクシングの契約の重要さの問題。メジャーリーグをはじめスポーツは契約をリスペクトしなければならない。(もしこの件が解決されなければ)向こう100年以上、人々に語り続けられるだろう」と引く素振りを見せない。