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長谷川穂積が公開練習、多彩な右で3階級制覇へ

2016年8月23日 22時41分

 WBC世界S・バンタム級タイトルマッチ(9月16日・エディオンアリーナ大阪)で、王者ウーゴ・ルイス(29=メキシコ)に挑戦する同級5位の長谷川穂積(35=真正)が23日、神戸市の真正ジムで練習を公開した。「とにかく試合に集中したい」と取材を断ってきた長谷川がラストチャレンジにかける精力的な動きをみせた。

磨き上げた右パンチを確認する長谷川

「いい練習ができていますよ」と長谷川が笑顔を見せながらバンデージを巻いた。今回強化しているのは右のリードパンチの多彩な動き。ジャブからのフック、ボディへのアッパーなどフィリピン選手らとスパーリングを積んで「35歳のボクシング・スタイルを確立したい」と懸命だ。この日はミット打ちでも右フックのカウンターが強烈な音を立てていた。

 使用グローブはメキシコのレイジェス製。2010年に敗れたフェルナンド・モンティエル(メキシコ)戦以来のグローブとなるが、再起したこの2戦で「勝つボクシングのコツをつかめてきた」と言い切るようにグローブにこだわりはない。射程距離に入りながらも「瞬殺のパンチ」で相手を圧倒するイメージを作り上げているようだ。

「それなりに実績を残してきたが、あきらめずにチャンピオンになった姿をみなさんに見せたい」と語り、リオ五輪でテレビ観戦していて「頑張っている選手を見てエネルギーをもらった。今度は僕がみなさんにエネルギーを与える方になる」と王座復帰へ固い決意をみせた。

 山下正人・真正ジム会長は「リードパンチがよく出るようになり、距離感がよくなっている。ここ2戦、厳しい相手と戦ってきたし、このラストチャンスをジム一丸でサポートしていきます」と意気込みを語った。

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