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井上尚弥「拳は万全」 井上拓&清水聡と記者会見

2016年9月2日 15時13分

  2日後に迫ったWBO世界S・フライ級タイトルマッチ(4日・スカイアリーナ座間)の記者会見が2日、都内のホテルグランドパレスで開かれ、V3戦を迎えた王者の井上尚弥(大橋)と挑戦者1位のペッチバンボーン・ゴーキャットジム(タイ)が出席。“世界前哨戦”を行う前OPBF・S・フライ級王者の井上拓真(大橋)、プロデビュー戦に挑むロンドン五輪銅メダリストの清水聡(大橋)も抱負を述べた。

井上のグローブは今回のテーマカラーである白

 井上は初防衛戦から3試合連続してランク1位の挑戦者を迎え「1位との試合が続き、自分の中では満足している」と語ったものの、下馬評での圧倒的優位は今回も変わらない。そんな井上にとって唯一の心配があるとすれば前回の試合で痛めた拳の状態だが、「拳は完治しているしまったく問題ない。先手、先手でペースをつかんでいきたい」とノープロブレムを強調した。

 一方のペッチバンボーンは「いまの状態は100%。井上はとても強いが、自分にできることはすべてやる」とコメント。トレーナーの元WBA世界フライ級王者チャッチャイ・サーサクン氏は「両者のスタイルは似ている。いかにチャンスをいかすかにかかっている」と、わずかなチャンスに活路を見出したい考えだ。

左から井上拓、井上尚、ペッチバンボーン、清水

 WBC世界フライ級15位にランクされるフローイラン・サルダール(フィリピン)との10回戦に臨む拓真は「相手は強い選手だと思うが、何もさせずに圧倒的に勝って世界につなげたい」と圧勝を目標に掲げた。世界4団体でランク入りしている20歳は自他ともに納得する内容で“前哨戦”をクリアしようとしている。

 韓国フェザー級王者イ・インギュとの6回戦でプロデビューする清水は「体調もよく、体重もスムーズに落ちてあさっての試合が楽しみ」とリラックスした様子。「相手は身長が高いアウトボクサーで最初はやりにくいかもしれない」と対戦相手の警戒しつつ「まずはちゃんと勝たないと意味がない。修羅場にならないようにしたい」と危なげない勝利をイメージした。

 試合の模様はフジテレビ系列で4日午後7時から全国放送。なお、当日券は午後2時から会場で販売される。

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