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世界初挑戦に失敗した和氣慎吾を直撃

2016年9月18日 11時37分

  ジョナタン・グスマンの強打がニューヒーロー誕生の期待を吹っ飛ばし、あらためて「世界は甘くない」と認識したボクシングファンもいただろう。7月20日大阪のIBF・S・バンタム級タイトルマッチ。敗者となった和氣慎吾はどう感じたのか。=ボクシング・ビート10月号より=

まだ右目下には世界戦の傷跡が残る(9月初旬)

病院に直行せず会見

 それは宣言にように聞こえた。俺はまた、ここから這い上がってみせる、という執念のようなものが感じられたのだ。
「見てください、この無様な顔がすべてです。俺より相手がすべて上回っていた。それだけです」

 だから、あの控え室で絞り出された言葉は和氣自身に向けられたものでもあったのだと思う。無残に腫れ上がった顔を敢えてさらすことで、この悔しさ、みじめさを決して忘れまいと──。

 9月初旬、和氣の姿はもう10年以上も通い慣れたジムにあった。8月いっぱいは、医師から運動を禁じられ、古口哲会長も「ボクシングのことは考えずにゆっくり休め」と言ってくれていた。心と体をリフレッシュさせ、ようやく一歩踏み出したところだった。

 のちに右眼窩底と左肋骨の骨折が判明することになる痛手を負いなら、和氣はなぜ、病院に直行しようというスタッフを制して、自ら会見に応じたのか。 「そんな気持ちもあったかもしれないですね。『いや、会見やりましょう、やります』と、とっさに出てました。自分の中ではケジメというか、あのボコボコになった顔も含めて、あの試合だと思ったし、自分の現状を見てもらって、すいませんでした、と」

 激闘の中で、和氣は何を感じ、主審がストップをかけるその瞬間まで戦い抜いたのか。再起にかける思いは──。 記事の全文は発売中のボクシング・ビート10月号でご覧になれます。紙版と電子版は表紙バナー、スマホ用アプリは「App Store」「Google play」のバナーをクリックすると購入ページに進むことができます。

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