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大沢宏晋7回TKO負け、ラスベガスで世界奪取ならず

2016年11月6日 12時57分

 米ラスベガスのトーマス&マックセンターで開催されたマニー・パッキャオ(フィリピン)の復帰戦のアンダーカード、WBO世界フェザー級タイトルマッチに出場した同級2位の大沢宏晋(ロマンサジャパン=写真)は王者オスカル・バルデス(メキシコ)に7回1分50秒TKO負け。王座獲得はならなかった。

バルデスの左フックは大沢に何度もヒットした

 身長とリーチで勝る大沢は開始早々、ジャブを連打し、右クロスを打ち込んでやる気を見せた。一方のバルデスはジャブ、右フック、左ボディブローを力強く打ち込み、手数で大沢を大きく上回る。2回に左フックで大沢を下がらせ、3回には右ストレート、左フックをヒット。大沢はガードの間からパンチを食らい、徐々に追い込まれていった。

 何とか反撃したい大沢だったが、4回に左フックを合わせられてキャンバスに尻もち。立ち上がった大沢はこのピンチを何とかしのぎ、中盤以降に望みをつなぐ。大沢はここからジャブ、ワンツーで王者に迫ったが、バルガスはフットワークを使いながら大沢のパンチを外し、左フックをジャブと左フックを決めて試合を組み立てた。

 迎えた7回、バルデスの左フックで大沢がグラリとくると、バルデスが大沢をロープに追い込んでラッシュ。猛攻にさらされる大沢を主審が救った。アップセットを起こせなかった大沢は30勝19KO4敗4分。7月にマティアス・ルエダ(アルゼンチン)との王座決定戦で獲得したタイトルの初防衛に成功したバルデスは21勝19KOで全勝をキープした。

大沢の話「負けたらあとがないとずっと練習の時からいってきて、ここまでこれたんですけど、自分の心技体が及ばなくて本当に応援してくれたみなさんに申し訳ない。バルデス? 負けた僕がどうのこうの言える立場じゃない。ただ一言『強かった』だけです」Photo/SUMIO YAMADA

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