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“完全決着”に闘志満々、あす尾川堅一vs内藤律樹!

2016年12月2日 14時49分

 後楽園ホールであす3日ゴングとなる「ダイナミックグローブ」の計量が2日、日本ボクシングコミッションで行われ、メインの日本S・フェザー級タイトルマッチは、王者の尾川堅一(帝拳)が58.8キロ、挑戦者1位の内藤律樹(E&Jカシアス)がリミットの58.9キロでクリアした。

強打の尾川(左)とテクニックの内藤、1年ぶりに激突!

 S・フェザー級の実力者が攻守を入れ替えて再び拳を交える。両者は昨年12月に対戦し、挑戦者の尾川が無敗の王者・内藤に5回負傷判定勝ちで王座奪取。尾川が初回に内藤からダウンを奪ったとはいえ、内藤の追い上げが始まろうとしたいたところでの幕切れで、両者が口をそろえるこの試合のテーマは「完全決着」だ。

 内藤を下して日本王者となった尾川(19勝16KO1敗)はその後危なげなく2度の防衛に成功。世界ランキングもWBC8位、IBF4位、WBO6位に上昇し、尾川は「この試合をクリアして来年は大きな舞台に立ちたい。国内を卒業できるいいチャンス」と今回の一戦を“日本卒業試験”に位置付けた。

 内藤に関しては「よけるのがうまい」と評価しなががらも「ただし攻撃力はない」とバッサリ。昨年からプレッシャーのかけ方に磨きをかけており、「1年間の内藤戦では2割くらいの完成度だったけど、いまは5割くらいまできている。今回の試合で7割くらいの完成度に持っていきたい」と自らの成長を内藤戦で実感するつもりだ。

 尾川に敗れて以降「目標がうまく定まらなかった」という内藤(15勝5KO1敗)は、尾川へのリベンジ戦決定の報を受け「すごくうれしかった」と今回の挑戦を大歓迎している。

 前回の試合では初回にダウンを喫してスタートで大きく出遅れた。「欲をかいた。倒してやろうという気持ちが強かった」と振り返るように、その後は本来のスピードを生かした打たせないボクシングを心がけ、再起戦は2連勝をマークした。

 試合を盛り上げたいという気持ちは強いが、「まずはペースをとりたい。削って削った後半やってやとうと」というのが頭に描いている作戦だ。元東洋太平洋ミドル級王者のカシアス内藤会長を父に持ち、常に注目されながら尾川にベルトも世界ランキングも奪われてから1年。内藤は「すべてを取り返します」と笑顔で宣言した。

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