今週末10日は世界各地で注目試合が行われる。ニュージーランドと英国でヘビー級世界タイトルマッチが行われるほか、米ロサンゼルスやメキシコにもビッグネームが登場する。主な試合カードは以下の通り。

■ニュージーランド・オークランド　ベクター・アリーナ
◇WBO世界ヘビー級王座決定戦
1位ジョセフ・パーカー（ニュージーランド＝21勝18KO無敗）
3位アンディ・ルイス（メキシコ＝29勝19KO無敗）
　タイソン・フューリー（英）の王座返上に伴う王座決定戦。ニュージーランド勢はデビッド・トゥアが2000年にレノックス・ルイスに挑戦して以来のヘビー級世界戦。どちらが勝利しても同国初の世界ヘビー級王者となる。

■英マンチェスター　マンチェスター・アリーナ
◇IBF世界ヘビー級タイトルマッチ
王者アンソニー・ジョシュア（英＝17勝17KO無敗）
挑戦者エリック・モリナ（米＝25勝19KO3敗）
　ロンドン五輪金メダリストでパーフェフェクトレコードを誇るジョシュアのV2戦。来春に実現を予定している前ヘビー級統一王者ウラジミール・クリチコ（ウクライナ）とのビッグマッチの“前哨戦”という位置づけだ。

◇WBA世界S･フライ級タイトルマッチ
王者ルイス・コンセプシオン（パナマ＝35勝24KO4敗）
挑戦者カリド・ヤファイ（英＝20勝14KO無敗）
　日本で河野公平（ワタナベ）から王座を奪ったコンセプシオンが英国で初防衛戦。北京五輪英国代表のヤファイは世界初挑戦でベルト奪取を目指す。ほかに元WBA世界S･バンタム級王者スコット・クイッグ（英）がカール・フランプトン（英）との統一戦以来のリングに立つ。

■米ロサンゼルス　USCガレン・センター
◇IBF世界S･ウェルター級タイトルマッチ
王者ジャモール・チャーロ（米＝24勝18KO無敗）
挑戦者ジュリアン・ウィリアムス（米＝22勝14KO1分1無効試合）
　双子のチャーロ兄弟の兄ジャモールが3度目の防衛戦。ウィリアムスは世界初挑戦。

◇WBA世界フェザー級タイトルマッチ
王者ヘスス・クエジャール（亜＝28勝21KO1敗） 挑戦者アブネル・マレス（メキシコ＝29勝15KO2敗1分）

■米オマハ　センチュリーリンク・センター
◇WBO･WBC世界S･ライト級タイトルマッチ
王者テレンス・クロフォード（米＝29勝20KO無敗）
挑戦者ジョン・モリナ（米＝29勝23KO6敗）
　7月にビクトル・ポストル（ウクライナ）を下してWBC王座を吸収したクロフォード。WBO王座はこれが4度目の防衛戦。マニー・パッキャオ（フィリピン）の対戦相手候補に名前の挙がるチャンピオンだけに内容も問われそうだ。

■メキシコ・モンテレー　モンテレー・アリーナ
◇169ポンド契約10回戦
フリオ・セサール・チャベスJr（メキシコ＝49勝32KO2敗1分）
ドミニク・ブリッチ（独＝32勝11KO2敗1分）
　トラブル続きで試合から遠ざかっている元WBC世界ミドル級王者のチャベスJrが1年5ヵ月ぶりの復帰戦。

　ほかにタイ・バンコクでは、日本S･ウェルター級11位のコブラ諏訪（ピューマ渡久地）がラーチャシー・シットサイトーン（タイ）がWBCアジア同級王座の防衛戦。この興行には日本S･フェザー級14位の山元浩嗣（ワタナベ）も出場する。