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井岡一翔が公開練習、長谷川に並ぶ世界戦13勝目へ

2016年12月14日 0時50分

 大みそかの島津アリーナ京都(京都府立体育館)で4度目の防衛戦を行うWBA世界フライ級王者、井岡一翔(27=井岡)が13日、大阪市内の所属ジムで練習を公開した。15勝6KO無敗の同級暫定王者、スタンプ・キャットニワット(18=タイ)を迎え撃つ井岡は絶好の仕上がり、12ラウンドのスパーリングをこなした。

スパーリングで好調をアピールした井岡(左)

 すでに100ラウンド近くスパーリングを積んでいる井岡は「トレーニングをしている中で自分が成長していると感じている」と6年連続の大みそか決戦に向けて気力、体力ともに上昇中。

 相手のスタンプについては映像で研究しており、「振ってくるタイミングを十分に見切って、パンチをもらわないようにイメージしている」とこの日のスパーリングでも同門のパブロ・カリージョ、池水達也の元ランカーと中身の濃い打ち合い。ジャブで距離を測り、右ストレートをヒット、接近戦では左ボディフック、右アッパーと多彩なパンチを繰り出し、12ラウンドフルに動いてもまだ余力があった。

 父の一法・井岡ジム会長は「チャレンジャーの気持ちを持って戦え」と指示しているが、これは無敗の挑戦者が突進してくるのを予想して、決して受けに回らないよう技術、体力に加えて気迫でも上回ることを求めているからだ。

 勝てば世界戦通算13勝で、現役を引退した長谷川穂積氏(35)の記録と並ぶ。「僕が学生だった頃から時代を築いた方と肩を並べられるのは、すごく光栄なことだと思う。僕はまだ現役なので、やる限りは記録も抜きたい」と井岡。長谷川氏の引退については「長谷川さんがやってきたことに敬意を払いたい。長谷川さんの中では完成したボクシング人生だと思う」とコメントした。

 この日はPRIDEなどで活躍した元総合格闘家、三崎和雄氏(40)が激励に訪れた。三崎氏はリングに上がる心構えなどを井岡に伝授。井岡の「心の師」でもあり、昨年大みそかのV2戦から3戦連続で井岡と決戦のリングに入場することも決まった。

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