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田口良一が統一戦希望、WBO王者の田中恒成を指名

2017年1月19日 22時13分

 WBA世界L・フライ級王者の田口良一(ワタナベ)が19日、東京・五反田のジムで本格的なジムワークを再開した。次戦は未定だが、今後については「自分としては統一戦をやりたい」と希望。「田中選手とは噛み合いそうだし、面白い試合になるんじゃないかと思う」と大みそかに同じ階級のWBO王者となった田中恒成(畑中)の名前を挙げた。

V5を達成し王者の自覚がさらに増した田口(右)

「統一戦」という言葉に思わず反応した。渡辺均会長が語る今後の展望を下を向いて神妙に聞いていた田口の顔が「防衛回数を伸ばしていきながら、タイミングが合えば、統一戦も」というところで上がった。L・フライ級は現在、IBFを八重樫東(大橋)が保持し、世界3団体を日本人王者が占める。その中でも田中とは昨年11月下旬、ジムに出稽古に来た際に遭遇し、「お互いに年末に勝って、試合をしよう」と意志を確認し合ったという。

 記者から「(田中に勝つ)自信は?」と問われた田口は「スピードがあって、本当に強い選手。正直、やってみないと分からないけど、そういう試合をやっていくべきだと思うし、プロとしてみんなが見たいと思うカードをやりたい」ときっぱり。田口のコメントを受けて、渡辺会長は「相手のスケジュール、テレビの問題もあるが、条件がクリアできれば」と語った。

 自ら望んで16戦全勝13KOのカルロス・カニサレス(ベネズエラ)を迎えた大みそかはフルラウンド戦い、三者三様の引き分けで5度目の防衛に成功した。年明けは挨拶まわりに追われていたという田口。「勝ってたと言う人もいれば、厳しかったんじゃないかと言う人もいた。ダウンを奪うとか、もっと明確に勝てるようにならないといけない」と周囲の反応を肌で感じ、思いも新たに4日からロードワークを再開していたという。

 1年前は先輩王者、内山高志、河野公平と3人で初練習に臨んだが、両選手とも王座返り咲きはならず、今年はひとり。「まだ内山さん、河野さんの進退はわからないけど、もっと自覚を持って、自分が(ジムを)引っ張らないといけないと思う」と表情を引き締めた田口は「今年は自分自身、納得のいく内容で全勝したい」と意欲を示した。その中に希望どおり、王座統一戦が含まれてくるかどうかは、両陣営の今後の動向を待たなければならない。

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