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岩佐亮佑“世界前哨戦”快勝、ビロリア不発の判定勝ち

2017年3月2日 18時43分

 2日両国国技館の「ワールド・プレミアム・ボクシング25」のアンダーカードにIBF・S・バンタム級3位の岩佐亮佑(セレス=写真右)が登場。124ポンド8回戦でフィリピン・フェザー級6位グレン・メデュラに3回2分55秒TKO勝ちした。

岩佐(左)は盤石な試合で小國挑戦をアピール

 岩佐は昨年11月に予定されていた挑戦者決定戦がルイス・ロサ(米)の体重超過により中止に。指名挑戦権を得たものの、この日は8か月ぶりのリング。王者の小國以載(角海老宝石)がリングサイドで見守る中での“世界前哨戦”となった。

 スピードとリーチで勝るサウスポー岩佐がスタートからカウンターの左をヒット。メデュラはそれなりのパワーを感じさせたが、スピードと技術では岩佐に及ばない。岩佐は2回に左をきれいに決め、メデュラの動きを一瞬止めた。

 3回早々、左でグラつかせた岩佐はここから詰めの作業。メデュラは懸命に手を出して抵抗したが、右を合わせるとついに比人がダウン。続けてラッシュしたところでストップとなった。

 リング上で岩佐は「ぼくの人生をかけて小國さんを倒しにいきます」と宣言。リング下の小國と拳をタッチした。両者の対戦は夏以降に実現する見込み。小國は「リズムに乗せたら強いですね。リズムに乗せないようにクリンチしまくります」といつも通りおどけてみせた。岩佐は23勝15KO2敗。メドゥラは8勝5KO2敗1分。

ビロリア(右)は苦しみながらも日本初登場勝利

 元2階級制覇王者のブライアン・ビロリア(米=写真左)はルーベン・モントーヤ(メキシコ)と114ポンド契約8回戦。36歳のビロリアは1年3か月ぶりの試合となった。

 ビロリアは初回から重厚なブローを打ち込んでが、モントーヤも負けじと力強いボディブローや左右のフックを打ち込み、大物刈りへの意欲を見せた。

 ビロリアはモントーヤのパンチをブロックしながら、ボディ打ちなどで崩しにかかり、有効打で上回るものの、モントーヤの前に出る力はなかなか衰えない。ビロリアは最後までモントーヤを引き離すことができず、判定決着となった。

 ハワイアンパンチ爆発とはいかなかったビロリアは37勝22KO5敗2無効試合。「もっといい試合を見せたかったが、復帰戦としてはよかったと思う」と語った。健闘が光ったモントーヤは14勝9KO5敗1分。

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