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井上尚弥のV5戦発表、9月アメリカ進出正式オファー

2017年4月4日 15時05分

 有明コロシアムで5月21日開かれるダブル世界タイトルマッチの記者発表が4日、東京・九段下のホテルグランドパレスで開かれた。WBO世界S・フライ級王者の井上尚弥(大橋)は同級2位リカルド・ロドリゲス(米)と対戦。大橋秀行会長は9月にアメリカで試合のオファーが来ていると明言した。

ダブル世界戦に出場の井上(右)と八重樫

 大橋秀行会長によると、今回はIBF同級王者ジャルウィン・アンカハス(フィリピン)と統一戦に向けて交渉を持ち「9割がた決まっていた」が、残念ながら統一戦はキャンセルに。さらにクラスを上げWBAバンタム級スーパー王者ザナト・ザキヤノフ(カザフスタン)にもオファーを出し、これもほぼ決まりかけたというが、最終的に「もう1試合待ってほしいと言われた」。紆余曲折の末、今回はWBOが指名挑戦者としたロドリゲスとの試合に落ち着いた。

 陣営は当初、年末にパウンド・フォー・パウンド1位、WBC同級王者だったローマン・ゴンサレス(ニカラグア)との対戦を目指したものの、ゴンサレスが3月に敗れて王座陥落。不敗神話が崩壊してゴンサレスと拳を交える価値が下がり、井上は「言葉が見つからない」とショックを受けていた。

 そこに飛び込んできたのがアメリカからのオファーだった。大橋会長は「9月にアメリカで試合をするオファーが正式に来た。ノンタイトル戦になるか、防衛戦になるかはわからないが、まずは顔見せ的な意味になると思う」と説明。これまでも米国進出の話はあったが「今回は実現の可能性が高い」とのことだ。

 アメリカでの試合に向けても、まずは5月の試合に勝たなければ話にならない。挑戦者のロドリゲスは16勝5KO3敗の27歳。井上が世界戦7試合で唯一判定決着となったダビド・カルモナと2014年に対戦し、敗れながら接戦を演じた。直近2月の試合は左フック一発で4回KO勝ち。井上への挑戦を希望していた。

 挑戦者の印象を「接近戦がうまいイメージ」と語る井上だが、「下半身を強化してきたので今まで以上に力強い試合を見せられると思う」と自信にゆらぎはない。「まずは5月の試合でしっかり勝つこと。その結果次第で9月にアメリカという話になれば、そこで爆発したい」。井上のモチベーションが再び高まっている。

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