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2017年4月9日日曜日

久保隼がWBA王座獲得、王者セルメニョ11回棄権

 WBA世界S・バンタム級タイトルマッチが9日、エディオンアリーナ大阪で行われ、挑戦者8位の久保隼(真正)が王者ネオマール・セルメニョ(ベネズエラ)に11回5秒TKO勝ち。新チャンピオンに輝いた。

 真正ジムは一時代を築いた3階級制覇王者、長谷川穂積が昨年引退。後継者世界チャンピオンを誕生させようと久保を世界戦の世界タイトルマッチを組んだ。

 身長で王者を大きく上回る久保は序盤から右ジャブで距離を取りつつ、攻めるときは左で攻めるボクシングを展開した。セルメニョの右スイングを警戒しながら、左を上下に打ち分けるあたりは落ち着いた試合運び。セルメニョは4回、ヒッティングで右目下をカットした。

 前半戦は久保が優勢に試合を運び、セルメニョは徐々にボディも効いてきた印象だ。しかし7回終了間際、セルメニョのワンツーが決まって久保がダウン。ここはゴングに救われたが、挑戦者がこの試合初めて大きなピンチを迎えた。

 久保はこのピンチをしのぐと冷静に立て直し、本来の距離を取ったボクシングを機能させ、セルメニョにダメージを与えていく。王者の右をもらうシーンもあるが、押しているのは久保だった。

 迎えた11回、セルメニョは開始ゴングに応じず、そのまま棄権。久保陣営はわけがわからず最初はきょとんとしていたが、主審が久保のTKO勝利を宣言して歓喜に包まれた。

 12勝9KOで無敗のままチャンピオンになった久保は「うれしいというより、今日勝ててほっとしている」と初々しいコメント。それでも戴冠早々にIBF王者の小國以載(角海老宝石)、WBC王者のレイ・バルガス(メキシコ)との対戦を希望するあたり、なかなか意欲的なチャンピオンの誕生だ。

 なおWBAのS・バンタム級はスーパー王者にギジェルモ・リゴンドウ(キューバ)が君臨する。3度目の防衛に失敗したセルメニョは26勝15KO6敗1分1無効試合。