ロンドンで29日（日本時間30日早朝）ウェンブリー・アリーナに9万人を集めて開催されるWBA･IBF世界ヘビー級タイトルマッチの記者会見が27日、現地で開かれ、IBF王者アンソニー・ジョシュア（英）と元統一王者ウラジミール・クリチコ（ウクライナ）が抱負を語った。

ジョシュア「4月29日は本物のグレートになるための大事なステップだ。私は勝つ。難しく考えないでほしい。これはロケット工学じゃない。ファイトなんだ。経験のことを言う人もいるが、私は自分より経験の少ない選手が相手でも準備を怠ったことはない。この日のためにしっかり準備をしてきた」。

クリチコ「私は再びチャレンジャーとなった。私は若く、ハングリーで、勝利を激しく求めている。人生はめぐりめぐってくるものだ。私はジョシュアに自分自身を見る。彼が何を考え、何をして、どんなファイトをするかが分かる」

　プロモーターのエディ・ハーン氏は「この試合はパーフェクトなタイミングで行われる。なぜならリスクがあるからだ。これはギャンブル。考えてほしい。もしリスクのない試合だったら、9万人の記録が生まれるだろうか？　そうじゃない。両選手にリスクがあるから、パーフェクトなタイミングなんだ」と今回のマッチメークを自画自賛している。

　記者会見にはロンドン金のジョシュア、アトランタ金のクリチコに加え、ロンドン金メダル獲得の女子ケイティー・テイラー（アイルランド）とルーク・キャンベル（英）も出席。4人のオリンピック金メダリストが競演する豪華なカードとなっている。Photos:Esther Lin/SHOWTIME