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元世界王者モレノが引退、山中慎介と2度対戦

2017年6月3日 15時42分

 元WBA世界バンタム級“スーパー”チャンピオンで、WBC同級チャンピオン山中慎介(帝拳)に日本で2度挑戦したアンセルモ“チェミート”モレノ(パナマ=写真)が現役引退を発表した。現地時間1日夜パナマで放送されたテレビ番組「ロ・メホール・デル・ボクセオ」(ザ・ベスト・オブ・ボクシング)で語ったもの。

 今月28日に32歳になるモレノは先月27日パナマ市でフリオ・セハ(メキシコ)とWBC・S・バンタム級挑戦者決定戦を行い、3回KO負けを喫した。ダウン後、諦めたようにテンカウントを聞いただけに進退が注目されたが、グローブを脱ぐ理由を「医療上の査定」と述べていることから体力的な限界を悟ったとも推測される。

WBAバンタム級王座12度防衛

 02年3月プロデビューしたモレノはWBAの地域タイトルを獲得した後、08年3月、ウラジミール・シドレンコ(ウクライナ)判定勝ちでWBAバンタム級王座を獲得。11年に“スーパー”チャンピオンに昇格。12年11月、WBC世界S・バンタム級王者アブネル・マレス(メキシコ=米)に挑んだが判定負け。14年3月、12度目の防衛に成功した後、同年9月、フアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)に負傷判定で無冠になった。

 王座返り咲きを目指し15年9月、山中に挑み接戦の末に1-2判定負け。16年9月のリマッチはダウン応酬の激戦となったが、山中の“神の左”の前に7回TKO負けで退いた。最終戦績は36勝12KO6敗1分。

 サウスポーのテクニシャンとして鳴らし、そのスタイルからニックネームの“チェミート”は日本では“幽霊”と訳された。マネジャーを務めるロウス夫人とともに以前からパナマ市でジムを開いており、今後もボクシングに関わっていくと思われる。

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