2017年6月19日月曜日

9.9井上尚弥アメリカ進出、SF級トリプル戦のセミ

 井上尚弥の米国進出がついに決定─。WBO世界S・フライ級チャンピオンの井上尚弥(大橋)が19日、ホテルグランドパレスで記者会見を開き、9月9日に挑戦者7位アントニオ・ニエベス(米)と6度目の防衛戦を行うと発表した。試合の模様はフジテレビが中継する予定。

 会見には前WBC世界S・フライ級王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア=帝拳)も出席し、同じリングでシーサケット・ソールンビサイ(タイ)との再戦を行うことも明らかにされた。試合会場はまだ決まっておらず、西海岸のどこかになる。

井上、ロマゴン、クアドラス、エストラーダが競演

 井上がデビューから5年弱、ついにアメリカのリングに立つ。当日はゴンサレスの試合をメインに、井上の試合がセミ扱い。帝拳と契約を結ぶ元WBC同級王者カルロス・クアドラスと元フライ級2団体統一王者フアン・フランシスコ・エストラーダのWBC挑戦者決定戦も組まれ、S・フライ級トリプルビッグマッチとして挙行されることになった。試合は大手ケーブルテレビ局HBOが全米に放送する。

 待望の試合が決まった井上は「(アメリカでの)防衛戦が決まってワクワクしているし、楽しみにしている。アメリカでのデビュー戦はスターになるための第一歩だと思う。どれだけお客さんを楽しませるかで人気が出ると思う」と心境を口にした。

アメリカでスターになるための第一歩

 井上(13勝11KO無敗)に挑むニエベス(17勝9KO1敗2分)は世界初挑戦。直近の試合は3月で、ニコライ・ポタポフ(ロシア)に判定負けしてNABO北米バンタム級王座を失っている。ニエベスについて井上真吾トレーナーは「スピードがある正統派の選手。いい意味でかみ合うと思う」と話した。

 大橋秀行会長は「デビュー当時に怪物のニックネームをつけて、これでようやくモンスターになれると実感している」と発言。井上のアメリカ進出をサポートした帝拳ジムの本田明彦会長は「向こうの関係者はみんな井上の試合を見たがっている。ゴンサレスが初めてアメリカで試合をしたときよりも期待度は高い」と“モンスター”を待つアメリカの状況を説明した。

 まずは無名のニエベスを迎え、あいさつ代わりの試合を行うが、今後はチャンピオン級との試合が組まれる可能性が高い。スターへの第一歩を踏み出した井上は「勝つことが重要になるが、KOなり、盛り上げる試合を見せたい。(S・フライ級トリプル戦で)必ず比較されるので、いい試合をしたい」とデビュー戦の決意を語った。