今週末2日、オーストラリアのブリズベン、5万人収容のサンコープ・スタジアムでゴングとなるWBO世界ウェルター級王者マニー・パッキャオ（比）と挑戦者1位ジェフ・ホーン（豪）の一戦の記者会見が28日、現地で行われた。

　今回の対戦相手が紆余曲折をへて無名のホーンになったことについて、パッキャオは「この国で試合をしたことがなかったし、ジェフにチャンスを与えたかった。彼は指名挑戦者だ」とコメント。試合に関しては「まずはディフェンス、不注意のないこと、ジャブ、安全を第一に考えて準備してきた。もしKOするチャンスがれば、それは逃さない」と慎重な印象を与えた。

　一方のホーンは「パッキャオとの試合が実現するとは思っていなかった。最初は信じらなかった」と率直な思いを口にした。もちろん大物食いで名を上げる意欲は満々で「パキャオは私のようなスタイルの選手と対戦したことがないと思う。彼は私より速いかもしれないが、私は彼に右を打ち込むことができると思う。だれも何が起きるかわからない」とアップセットを予告した。

　試合の模様は、日本ではWOWOWが2日午前11時から生中継。アメリカでではESPNで無料放送される。セミでは日本の帝里木下（千里馬神戸）がIBF世界S･フライ級王者ジェルウィン・アンカハス（比）に挑戦する。Photo/BoxingScene.com