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パッキャオ敗れる! ホーンが熱戦制して新王者に

2017年7月2日 14時13分

 WBO世界ウェルター級タイトルマッチが2日、オーストラリアのブリズベンで行われ、6階級制覇の王者マニー・パッキャオ(比)が指名挑戦者ジェフ・ホーン(豪)に0-3判定負け。ホーンがアップセットを完遂し、新チャンピオンに輝いた。パッキャオは初防衛に失敗した。スコアは117-111、115-113×2。

ホーン(左)は最後までパッキャオに圧力をかけた

 屋外のサンコープ・スタジアムに5万5000人の観衆を集め、アメリカ時間に合わせて、豪州の昼間に行われた一戦。立ち上がりは地元の声援を受けるホーンが積極的だった。パッキャオをロープに押し込んでボディの連打、右フックを見舞うなど攻勢。ホーンは体格で上回る上に、巧みにポジションを変えて、パッキャオに的を絞らせない。挑戦者が好スタートを切った。

ホーンはパワーで上回り、スピードも互角

 やや押し込まれ気味のパッキャオは、2、3回と徐々にタイミングをつかみ、軽くではあるが左をヒットさせるようになるが、ホーンの動きが思いのほか速く、パッキャオはなかなかペースをつかめない。

 中盤に入るとホーンが圧力を強め、6回にホーンが右ストレートを決めるなど、再びパッキャオを押し込み始める。パッキャオはピッチが上がらず、6回に右側頭部、7回に左側頭部をカット。ホーンの圧力を受けて苦しくなってきた印象だ。

パッキャオは9回にダウン寸前まで追い込んだが…

 しかし9回、試合の流れが大きく変わる。パッキャオが右フック、左フックを決め、この試合初めてはっきりと優勢に立つ。パッキャオが追いかけてパンチを打ち続け、ホーンが下がりながらこれをしのぐ。ホーンはダウン寸前だが、パッキャオも大振りで捕まえきることができない。

 追い込まれたホーンだったが、10回に気力で前に出る。パッキャオは疲労が出たのか、フィニッシュへの意欲が感じられない。パッキャオは11回に左を決めるがポイントは微妙。12回は互角の展開で試合を終えた。

ホーン「夢のよう。もっと上目指す」

 判定コールの瞬間、雄たけびを上げたホーンは「夢のようだ。地元の観衆が後押ししてくれた。これが頂点ではない。もっと目指す」と興奮気味に話した。戦績は17勝11KO1分。  38歳のパッキャオは「何の言い訳もしない。この試合から多くのことを学んだ。次の試合に生かしたい。リマッチ? そうですね」とがっくり。無名のホーンに敗れ、今後のキャリアが不透明になった。戦績は59勝38KO7敗2分。Photo/SUMIO YAMADA

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