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ヤップが3度ダウン挽回、益田に大逆転の4回KO勝ち

2017年7月30日 19時52分

  大阪・住吉区民センターのセミで行われたOPBFバンタム級タイトルマッチは劇的な展開に─。王者マーク・ジョン・ヤップ(六島)が初回に3度のダウンを奪われながら、前日本同級王者の益田健太郎(新日本木村)に4回2分59秒TKO勝ち。WBC世界同級7位につけるヤップが、WBC同級9位の益田との世界ランカー対決を制した。

ヤップは大逆転で難敵の益田を沈めた

 2度防衛した日本王座を返上し、世界挑戦を目指す益田の拳が開始早々に火を噴いた。右のカウンターを決めると、ヤップが前のめりにダウン。立ち上がったヤップはフラついており、ダメージは甚大だ。益田は連打で襲い掛かり、右を決めてさらに2つのダウンを追加する。何とか立ち上がったヤップは辛うじてゴングに救われた。

初回に3度ダウンのヤップ、2回に立て直す

 益田は2回に勝負を決めようとしたが、ヤップは距離を取って回復を図り、益田は深追いをしなかった。これが結果的にヤップに吉と出る。ダメージから立ち直ったヤップは3回に攻勢に転じる。シャープなパンチを繰り出し、右アッパーが2発ヒット。これには益田の脚が一瞬止まったように見えた。

初回にヤップをキャンバスに沈める益田

 4回に入ると形勢は完全に逆転。会場が大歓声に包まれる中、ヤップが攻め込み右を決めると挑戦者がフラフラに。再び右を打ち込んで益田からダウンを奪うと、立ち上がった益田をコーナーに追い詰め、ラッシュすると益田が再びキャンバスに落下。ストップとなった。

益田は悔やみきれない敗戦

 ヤップは昨年11月、山本隆寛(井岡)から奪ったタイトルの初防衛戦に成功。「がんばって世界を目指します」とアピールした。戦績は27勝13KO12敗。圧倒的なスタートを切りながら逆転負けの益田は27勝15KO8敗。

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