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中日本新人王決勝、MVPはマンモス和則

2017年8月6日 16時57分

  6日、愛知県刈谷市の刈谷市産業振興センターあいおいホールにて中日本新人王決勝が行われ、各階級の新人王が決定した。最優秀選手にはミニマム級のマンモス和則(薬師寺)、技能賞 にS・フライ級の松浦克貴(岡崎)、敢闘賞にフライ級の近藤冬真(蟹江)が選ばれた。

中日本新人王の面々、西部日本との対抗戦は9月

 S・バンタム級の干場悟(タイガーウイング)、S・フェザー級の森武蔵(薬師寺)、ライト級の山本大貴(市野)は相手の棄権による不戦勝で中日本新人王を獲得。なお、森はウェルター級8位の日本ランカー丸木和也(天熊丸木)とのエキシビションスパー2Rを披露した。

 出場者が1人だったS・ライト級の伊藤為治(浜松堀内)、ウェルター級の清利樹(駿河男児)、ミドル級の高橋ルガー大毅(駿河男児)もそれぞれ中日本新人王に決定した。各階級の勝者は9月17日、同会場で西部日本新人王と対戦、勝者が西日本新人王決定戦へと進出する。

 また、メインで行われた昨年の全日本L・フライ級新人王、日本同級10位の戸谷彰宏(蟹江)と矢島大樹(松田)の再戦は、2-1判定で矢島が2015年6月以来の一戦を再び制した。

■中日本新人王決勝4回戦(フライ級のみ5回戦、左側が勝者)
◇ミニマム級
マンモス和則(薬師寺)[KO2回1分43秒]水谷流(トコナメ)
 昨年度同級の中日本新人王である水谷がスイッチしながら動いて仕掛けるが、サウスポーのマンモスは落ち着いて左ストレート、接近戦では左アッパーを飛ばす。2回、マンモスは右フックを効かせて水谷をロープへ下がらせる。最後はリング中央で豪快に倒すと同時にセコンドからタオルが投げられた。

◇L・フライ級
長井佑聖(市野)[3-0(39-37×2、40-36)]東健史(ARITOMI)
 前に出てくる東に対し、サウスポー長井は左ストレートを中心に迎撃。返しもよく当たる。最終回も変わらぬ東の前進に、クリンチの場面も多くなった長井だが、採点は問題なく逃げ切った。

◇フライ級
近藤冬真(蟹江)[3-0(50-45×2、50-46)]かべりーん祐耶(駿河男児)
 4勝4KOのかべりーんの強打をしっかりガードし、ストレート連打で前に出る近藤は序盤から右ストレート、左フックで何度も相手の体勢を崩す場面を作る。3回以降も近藤は連打で追い、ストップを呼び込みかけるが、その度にかべりーんは大振りスイングを繰り返し、一瞬近藤の攻撃を寸断し、最終のゴングまで踏ん張った。

◇S・フライ級
松浦克貴(岡崎)[TKO2回2分3秒]松田優希(市野)
 初回、右のショートストレートで松浦が松田から先制のダウンを奪った。2回も前に出る松田に松浦は左フックのカウンターを合わせ再びダウンをゲットすると、最後は右ストレートをクリーンヒットし、左フックを返す最中、レフェリーが間に割って入った。

◇バンタム級
高井一憲(中日)[TKO4回1分5秒]大森雄貴(三津山)
 大森はよく動いて高井の前進に対して等距離を保ちながらさばく。3回には大森が右ショートのカウンターからラッシュする場面もあったが、高井もアッパーを返した。最終回、大森が勝負に出たところ高井の左フックがカウンターでヒットし、大森がダウン。再開直後の高井の左フックで試合が止められた。3回終了時の採点は2者ドローで、1者が大森のリードだった。

◇フェザー級
高瀬衆斗(蟹江)[2-0(39-37、40-36、38-38)]中野元気(トコナメ)
 開始から高瀬ががっちりプレッシャーをかけて中野を下がらせる。3回、狙いすぎの高瀬に、中野は手数を増やしてボディ連打を試みた。しかしそうなると中野にも隙ができ、高瀬のパンチが当たる場面が逆に増えてくる。最終回も中野はよく前に出てパンチを振るっていたが、高瀬も右を打ち下ろして中野のヒザを折るシーンを作り、試合終了のゴングを聞いた。

メインで戸谷との再戦を制した矢島

◇56.2kg契約8回戦
五十嵐嵩視(トコナメ)[TKO5回2分29秒]アドゥンデット・サイトーンジム(タイ)
 3回に偶然のバッティングで左目上をカットし、ドクターチェックを受けた五十嵐だが、5回に左ボディでアドゥンデットの表情を曇らせ、最後は青コーナーに詰めて、細かな連打でレフェリーのストップを呼び込んだ。

矢島が日本LF級10位の戸谷を下す

◇フライ級8回戦
矢島大樹(松田)[2-1(78-74×2、75-77)]戸谷彰宏(蟹江)
 お互いを軸に回りながら激しく手数を出し合う滑り出しの両者だったが、2回以降、矢島が戸谷をロープへと押し込む場面が増えてくる。

 3回、戸谷はリング中央で右ストレートを3度クリーンヒット。しかし矢島は距離を潰して対抗。序盤は押し込まれながらも的確に返していた戸谷だが、段々と矢島の前進に手を焼くようになってくる。距離がある時は良いのだが、押されてクリンチで対応する場面が増えてきた。

 7回に更にピッチを上げた矢島は、くっつき押し込んではパンチをまとめる。偶然のバッティングにより左目上をカットした戸谷にはドクターのチェックも入った。

 最終回、ペースを掴んだ矢島の手は止まらない。嫌な表情を見せながらも必死に返した戸谷だったが、終了のゴングが鳴り、デビュー4連敗から這い上がった矢島が、日本L・フライ級10位にランクされる戸谷を破る判定が読み上げられた。

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