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山中慎介「ネリは理想の身長」ヒゲ標的にKO狙う

2017年8月12日 14時53分

 島津アリーナ京都で15日ゴングとなるWBC世界バンタム級タイトルマッチの予備検診が12日、都内のホテルグランドパレスで行われ、13度目の防衛を目指すチャンピオンの山中慎介(帝拳)と、挑戦者1位のルイス・ネリ(メキシコ)がそろって出席した。両選手は同日夕、決戦の地となる京都に入る。

ともに体調は万全という山中(右)とネリ

 これが14度目の世界戦となる山中はいつも通り落ち着いた表情。体調はすこぶるいいようで、「自分でほめたいくらいいい状態。今朝も走りたかったけど、休むと決めていたので休んだ」。減量も順調で「リミットに近づくにつれて元気になっている。感覚がマヒしているのかもしれませんけど」と報道陣を笑わせる余裕もあった。

山中「自分でほめたいくらい状態はいい」

 初対面のネリについては立派なヒゲに着目。「(肌と)色が分かれているので狙いやすいと思った」。ヒゲが的になってパンチを打ちやすいという意味で、14年11月にWBC世界S・フェザー級王者だった三浦隆司がエドガル・プエルタ(メキシコ)と対戦する際、「タトゥーが的になる」と語っていたのと同じだ。このとき三浦は6回TKO勝ちで、3度目の防衛に成功した。

 身長は山中が170センチ、ネリが165センチで、これも「最もやりやすい高さ」と大和トレーナーと納得顔。必殺の左ストレートは高すぎても低すぎても打ちにくいため、これくらいが理想の高さというわけだ。

ネリは東京ドームでリラックス

 一方のネリは来日以降、トレーニングの合間に、東京ドームでジェットコースターに乗り、映画の見てぜひ訪れたかったという渋谷のハチ公像を見物するなど、こちらもリラックスして最終調整をしている。

両者ともに本日京都入り、決戦が近づいてきた

 身長差について「山中がもっと大きいと思っていたので、やりやすいと感じた。これまでもっと長身の選手と対戦してきた」とこちらも山中との体格比較には自信。ヒゲに深い意味はないというものの、美容室で週1度の手入れを欠かしておらず、大事なトレードマークは試合でもしっかり守るつもりだ。主な検診結果は以下の通り。

    山中    ネリ
身 長 170.0cm  165.0cm
頸 周 36.0cm   37.0cm
胸 囲 88.0cm   91.0cm
リーチ 174.0cm  167.0cm
視 力 左1.2右1.2 左1.5右1.5

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